2024年8月23日10:43
CCCMKホールディングス(CCCMKHD)は、このほど、1.3億人(有効ID数)のVポイントのライフスタイルデータを活用した観光特化型のマーケティングサービス「モアカム」の提供を開始した。
「モアカム」は、CCCMKHDが保有する1.3億人(有効ID数)のVポイントのライフスタイルデータをもとに、地方自治体の旅行や観光に関心のある層への親和性の高いプロモーションの企画やクリエイティブ制作、広告配信等を提供するマーケティングサービスとなる。プロモーション実施後は、レポーティングによる来訪者計測や広告の効果測定を行うことができ、データの可視化や今後の観光分野での施策に活かすことができるという。
こうした企画設計・実行・効果測定を一気通貫して行う観光特化型のマーケティングサービスにより、地方自治体が抱える観光分野でのさまざまなニーズや課題に対し、合理的根拠を持った意思決定が可能となる。
近年、さまざまな分野においてデータ活用の重要性は増しており、行政においては合理的根拠に基づく政策立案や実行、効果測定の概念「EBPM(Evidence Based Policy Making)」が広がっている。EBPMを行うことで確かなエビデンスに基づき実効性の高い施策を行うことができるため、観光やプロモーション、社会課題の解決などさまざまな意思決定の場面で役立てられている。一方で、EBPMの実現にはデジタル化の遅れやマーケティング人材の不足、データの精度などが課題に挙がっている。
CCCMKHDは2023年度、長崎県でVポイントのライフスタイルデータに基づく観光プロモーションの企画設計から効果測定までのマーケティング支援を実施。長崎県の旅行や観光に関心のあるターゲット層に向けて、長崎県の魅力がより効果的に伝わるクリエイティブによる広告配信を実施した結果、目標来訪者数に対し140%の実績を残すことができたという。また、その他の地方自治体への支援も現在進行中だ。
「モアカム」の特徴として、対象地域内の店舗での購買データによる確実性の高い「来訪者データ」と、アンケート調査に旅行本購入データなどを加えた高精度な「旅行関心データ」をかけ合わせ、対象地域の旅行や観光に関心のあるターゲット層を策定する。
ペルソナ分析では、Vポイントがもつ属性/行動/志向性などのデータを用いることで、ターゲット層を特徴別のグループに分類し、人物像を深く理解することができる可視化分析を行う。「休日のんびりタイプ」「新商品好き」「自然好き」などの推計値からターゲット層をペルソナ化することで、効果的な施策を検討することができるという。
さらに、ペルソナ分析により導き出された人物像をもとに、対象地域の魅力がより効果的に伝わるメッセージやバナー画像などのクリエイティブを制作する。
また、CCCMKHDの保有・連携する各種媒体に広告配信ができる。広告メニューは約20種類以上用意しているため、ご予算に合わせてプランをご提案することができるそうだ。
さらに、対象地域の店舗利用データなどから広告配信者層の来訪実績を計測し施策の効果測定を行うことで、より有効なターゲット層やクリエイティブの解明など、今後の観光施策の精度向上に繋がるエビデンスデータとして蓄積することが可能だ。また、日帰り/宿泊などの平均消費金額と来訪者数を合わせて分析することで、来訪者層の対象地域への想定消費金額の算出も実施可能だという。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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