2011年6月1日17:53
マスターカード・ワールドワイド(MasterCard)は、アジア/太平洋地域の経済動向に関するInsights レポートの最新版「世界渡航先ランキング」を発表した。これによると、アジア/太平洋地域の渡航先は、新興市場都市の牽引により、世界経済の動向に重要な役割を果たしていることが明らかになったという。
同調査は、世界経済と世界の商取引の動的な流れを理解するために実施。各都市における海外からの渡航者数と同渡航者による消費額によって都市をランク付けし、2011年の渡航者数とその成長予測を行っている。
同調査の結果では、多くの新興市場都市において、渡航者数と渡航者による消費額が堅調に伸びており、多くが20%以上の成長率を示している。海外からの渡航者数では、アジア/太平洋地域の都市が世界の上位20都市のうち8都市を占め、他の地域を牽引している。2011 年の海外からの渡航者数の予測は、バンコクが1,150万人で世界第3位、シンガポールが1,140万人で第4位、香港が1,090万人で第5位であった。海外からの渡航者の増加率においてもアジアの都市は好調で、24.3%という大幅な伸びを予測するバルセロナに次いで、クアラルンプールが21.8%で世界第2位となった。第3位はイスタンブールで20.4%、続いて上海(18.6%)、香港(17.4%)の順となっている。
海外からの渡航者による消費額のランキングでもアジア/太平洋地域の都市は上位を占めており、2011年の消費額予測ではバンコクが144億米ドルで世界第4位となった。そのほかにも、シドニーが138億米ドルで第6位、シンガポールが108億米ドルで第9位、香港が104億米ドルで第10位となった。また、消費額の増加率についてもシンガポール(23.9%)、香港(23.6%)、東京(20.8%)、台北(20.3%)など、上位20都市のうち7都市をアジア勢が占めたという。