2019年7月25日22:51
Mastercardは、「世界渡航先ランキング:出発地別(Global Destination Cities Index: Origins)」の調査結果を発表した。世界の人気渡航先上位200都市を訪れた渡航者の旅行支出額全体に対して、中国本土、韓国、日本、台湾からの渡航者による支出額の割合が18.5%を占め、 10年前の11%から大幅に上昇したという。同調査は、世界で人気がある200の都市や地域を訪れた渡航者の出発地を調べ、ランク付けしたものだ。
出発地上位10の国と地域からビジネスや観光を目的とした渡航者数は、世界200都市を訪れた渡航者数(1泊以上)全体や、渡航先での支出額全体に対して約5割を占めた(それぞれ49.1%、48.4%)。
なお、アジア太平洋地域の国と地域が、出発地上位20の国と地域のうち40%を占めた。 中国本土は2位、韓国は6位、日本は7位、台湾は10位、オーストラリアは11位、インドは12位、インドネシアは19位、マレーシアは20位だった。
韓国と台湾では、海外への渡航者数が2009年以来最大の伸びを示し、これまでで最多となった。2009年に比べ、韓国は6ポイント、台湾は4ポイント順位を上げ、トップ10に入った。
世界で4番目に人口が多いインドネシアは、「世界渡航先ランキング:出発地別」で19位(年平均成長率は4.6%)だった一方、渡航先での旅行支出額の伸び率では7位(10年間で9.7%増)となり、非常に高い購買力があることを示した。
アジアの渡航者の多くはまだアジア地域内の渡航先を選ぶ傾向がある。一方米国は、ビジネス・観光を目的とした中国本土渡航者の渡航先ランキングで3位、日本およびオーストラリア渡航者の渡航先ランキングで1位となった。
出発地トップ10(国と地域)
- 米国
- 中国本土
- ドイツ
- 英国
- フランス
- 韓国
- 日本
- カナダ
- ロシア連邦
- 台湾