2024年9月5日8:15
日立製作所は、日立グループ最大規模のイベント「Hitachi Social Innovation Forum 2024 JAPAN」を東京国際フォーラムで4日、5日に開催している。同イベントでは、日立グループのさまざまなソリューションやサービスが展示されているが、9月3日に生体認証を活用したデジタルアイデンティティ共通プラットフォーム「SAKULaLa(サクララ)」を紹介している。
決済処理時間は50%短縮
利用頻度や利用金額がアップ
日立製作所は東武鉄道とともに、4月11日から、指静脈認証により、指を専用装置にかざすとポイント付与、決済や年齢確認が実現できるセルフレジを運用している。東武ストアでは越谷店、みずほ台店、新河岸店の3店舗で利用できたが、約3,700名が登録。決済処理は通常のセルフレジの50秒から25秒まで短縮できたという。リリースから4カ月の段階では登録者の7割が指静脈認証を利用しているという。また、未登録ユーザーと比較して店舗の利用頻度は+30%、買い物利用金額は+25%アップした。
今後はコンビニエンスストアのファミリーマート、家電量販店の上新電機、ショッピングモール、東京スカイツリー、鉄道などさまざまな業種で本格展開し、東部線沿線など100カ所以上に順次導入していくという。また、決済代行事業者のDGフィナンシャルテクノロジー(DGFT)、博報堂を協力パートナーとして、同サービスの普及拡大に向けた検討を行う。
今後、拡大するファミリーマートや上新電機での認証は、顔認証などに比べて認識精度に優れた指静脈認証で行う予定だという。利用者は、事前にクレジットカード、自動連携したいポイント会員情報などを登録。商品スキャンを行い、指静脈認証に対応したセルフレジに指をかざすと2秒ほどで認証が完了する。現状の東武ストアでの運用では、ポイントと決済用で2回認証を実施。利用者はPIN入力なく、スピーディに認証できるのが特徴だ。
11月からは埼玉県の越谷と川越の約20店舗でも運用を開始する。同地域の運用では、POSではなくタブレットを活用した運用を想定している。現状、指静脈認証機器は約15万円することが課題だが、同地域には無償で提供する予定。また、セキュリティの担保のため、携帯電話番号の下4桁を入力してもらうという。
TJライナーでの運用で顔認証が可能に
高額帯のルール整備が重要に
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