2025年7月8日16:46
ネットスターズは、現在開催中の2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博」)において、経済産業省および一般社団法人キャッシュレス推進協議会(PJA)が進め、ネットスターズがスイッチングシステム運用事業者を務めるQRコード決済サービス「JPQR Global」の提供を開始した。
「JPQR Global」は、日本の統一QRコード決済規格「JPQR」と、諸外国の統一QRコード決済規格との相互連携を実現する仕組みだ。最初の連携国であるカンボジアの統一QRコード決済規格「KHQR」が、「JPQR Global」に対応し、7月5日より、万博会場内のカンボジアパビリオンをはじめ、一部の店舗において利用可能となる。
現在、政府の「観光立国推進基本計画」(2023年3月31日閣議決定)等において示された、「国内統一規格(JPQR)とアジア各国の統一規格の相互連携」を実現するため、国内外の関係者間での協議・調整が進められている。「JPQR Global」は各国との相互連携により、訪日外国人が日本国内の店舗での支払い時に、自国で利用しているQRコード決済サービスをそのまま利用できる仕組みで、今回の大阪・関西万博の会場内で初めて提供される。今回のカンボジアKHQRに続いて、インドネシアなど他アジア諸国のコード決済サービスも順次追加予定だ。
また、海外において、同取り組みに参画する日本のコード決済サービスを利用し、海外の統一QRコードで支払うことが可能となるよう準備を進めている。
なお、会場内のカンボジアパビリオンでは7月5日から、KHQRが利用可能になる。「JPQR Global」対応店舗に掲示されているJPQRのQRコードを、KHQR対応決済アプリをつかって読み取ると、そのまま決済ができる。また、支払い時にはカンボジア通貨に換算された金額が表示されるため、利用者は安心して支払うことが可能だ。
会場内で「JPQR Global」が利用できる店舗は順次拡大を予定している。
ネットスターズは「JPQRスイッチングシステム」を構築し、JPQRスイッチングシステム運用事業者として当事業に参画している。各国の統一規格を運用するスイッチング事業者と国内アクワイアラとのシングルアクセスポイントとしての機能を提供するとともに、海外スイッチング事業者と国内アクワイアラとの精算の役割を担う。
大阪・関西万博会場においては経済産業省およびPJAに加えてJPQR Globalの国内事業者(アクワイアラ)であるユーシーカードとともにサービスの提供にあたる。