2024年9月30日8:25
オリエントコーポレーション(オリコ)は、みずほ銀行との間で、このほど、シンジケーション方式による「Mizuho ポジティブ・インパクトファイナンス」の契約を締結した。同取り組みは、オリコとして初のポジティブ・インパクトファイナンスを活用した資金調達となる。
同商品は、ポジティブ・インパクト金融原則に基づき、みずほリサーチ&テクノロジーズが独自に開発したインパクト評価フレームワークを活用し、企業が抱える社会的インパクト(ポジティブな影響とネガティブな影響)を包括的かつ定量的に評価する。その評価において「ポジティブなインパクトを生み出す意図を持つもの」と確認された場合、同取り組みの継続的な支援を目的として融資を行うものだ。
オリコは、長期目線で社会価値と企業価値の両立をめざす「サステナビリティ」を経営の軸として、10年後の目指す社会・めざす姿からのバックキャスティングによって、2025年 3 月期を最終年度とする中期経営計画を策定した。10年後の目指す姿、目指す社会の実現に向けて優先的に解決すべき6つのマテリアリティを特定するほか、2022年4月に新設した「サステナビリティ委員会」の下では、6つのマテリアリティに関連して、「環境・地域」「顧客」「人財」の3部会を設け多面的な議論を実施し、新規ビジネスの創出につなげている。
みずほ銀行は、こうしたオリコのマテリアリティへの取り組みを中心に、定性的・定量的に確認を行い、特にSDGsの目標達成に対しインパクトを与える活動として評価した。
また、日本格付研究所(JCR)から同評価にかかるポジティブ・インパクト金融原則への適合性、および環境省のESG 金融ハイレベル・パネル設置要綱第2項に基づき設置されたポジティブインパクトファイナンスタスクフォースが纏めた「インパクト ファイナンスの基本的考え方」との整合性についての第三者意見書を取得している。
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ペイメントナビ編集部
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