三井住友カードがセブン‐イレブンと連携を強化する理由とは?「Vポイント」とスマホのタッチ決済を推進

2024年10月2日7:30

三井住友カード、CCCMKホールディングス、セブン‐イレブン・ジャパンは、2024年10月1日にポイントサービス領域における新たな取り組みとして、全国のセブン-イレブンで最大10%のVポイントが貯まり・使えるサービスをスタートし、「セブンマイル」から「Vポイント」へ交換できるサービスを開始すると発表した。

池谷貴

左からCCCMKホールディングス 代表取締役社長 兼 CEO 髙橋誉則氏、三井住友カード株式会社 代表取締役社長 大西幸彦氏、セブン-イレブン・ジャパン 代表取締役社長 永松文彦氏

「Vポイント」と「セブンマイル」がつながる
タッチ決済は急拡大のフェーズに

三井住友カードとセブンイレブンがタッグを組むことにより、10月15日からこれまでにないサービスがスタートする。「Vポイント」と「セブン-イレブンアプリ」をID連携し、セブン-イレブンで貯めた「セブンマイル」を「Vポイント」で交換できるようになる。三井住友カードのクレジットカードのナンバーレス(NL)・Olive会員であればいつでも最大10%のポイントが付与される。さらに、三井住友カードのカードを保有してなくてもポイントアプリ「VポイントPay」であれば金曜日限定で最大10%のポイントが貯まるという。

三井住友カード 代表取締役社長 大西幸彦氏によると、今回のパートナーシップは2つの大きな意味があるという。1つは「セブンマイル」と「Vポイント」という2つのポイントがつながる点だ。大西氏は「『セブンマイル』はセブン-イレブンのポイントでしたが、世界中で使えるポイントに代わります」と話す。また、「Vポイント」ユーザーからみると、常時最大10%還元、金曜日は「VポイントPay」でお得になる。大西氏は「両サービスつながることで、双方のお客様にこれまで以上のお得を実感してもらえます」と説明する。

もう1つはスマートフォンのタッチ決済がさらに加速すると期待する。国内のVisaのタッチ決済比率は2024年6月で40%を超えており。2022年3月が13%から急拡大している。世界全体でのタッチ決済比率は80%を超えており、例えばイギリスでも20%を超えたあたりから急加速した。三井住友カードでは、日本でも急拡大のフェーズに入ったとみている。

今回のセブンイレブンとの提携は、三井住友カード、および「Vポイント」にとって大きな一歩となる。大西氏は「お得で便利な買い物、キャッシュレスを体験いただきたい」と意気込みを見せた。

タッチ決済はセブン-イレブンでさらにお得
Vポイントとのシナジーで買い物体験向上

セブン-イレブン・ジャパン 代表取締役社長 永松文彦氏も「画期的な取り組み」と期待する。両社は2019年3月より三井住友カードのタッチ決済をセブン-イレブンで使えば、ポイントが実質5%の取り組みを実施している。2023年7月からはカードのタッチ決済で5%、スマホのタッチ決済で7%のポイント還元を実施。利用者から「セブン-イレブンで使えばお得」の声が広がっており、それをさらに強化していく。

「セブン-イレブンアプリ」のダウンロード数は2,600万、アクティブユーザー数は830万を超えている。そこに8,600万の「Vポイント」ユーザーとの接点が生まれ、シナジー効果が期待できる。今回の取り組みにより、新規顧客の開拓はさらに加速する見込みだ。セブン-イレブンは現在、国内で2万1,618店舗を運営し、1日当たりの総来客数は約2,000万人となる。

これからも近くて便利なお店として、また、地域に貢献する社会インフラとして買い物体験を提供していきたいとした。

当日は、ゲストの飯塚悟志さん、体操日本代表の岡慎之助選手、杉野正尭選手が登場し、新しい取り組みへの期待や、利用したいシーンなど、今回の発表に関わる話をしてもらうトークセッションを実施した。また、三井住友カードのTV CMにも出演する山下美月さんには、Vポイント応援サポーターとしてビデオ出演で登場し、新しい取り組みについての期待を寄せた。

飯塚悟志さん、体操日本代表の岡慎之助選手、杉野正尭選手がPOSレジでの使い方を交えたトークセッションを実施

山下美月さん

サービスの詳細については、三井住友カード 専務執行役員 マーケティング本部長 佐々木丈也氏が説明した。同氏は、「一時的なキャンペーンではなく、中長期的な新サービスとして開始します」と強調した。具体的な取り組みの流れとして、利用者は「Vpassアプリ」とV会員番号の連携を行う。4月22日に「Vポイント」と旧「Tポイント」の統合によって多くの人が連携を行ったが、その場合、再度の連携は必要ない。もう1つはセブン-イレブンの「7iD」とV会員番号の連携となり、10月15日から連携可能となる。これが完了すれば、10%還元の対象となる。

上記の連携完了後、セブン-イレブン店頭で、「セブン-イレブンアプリ」の会員コードを提示すると、買い物金額に対して0.5%のセブンマイルが貯まる。さらに、三井住友カードのスマホのタッチ決済で支払うと、買い物金額に対して9.5%の「Vポイント」が貯まるそうだ。また、セブンマイルを10マイル=10ポイントで「Vポイント」へ交換することで、最大10%の「Vポイント」を貯めることができる。

「VポイントPayアプリ」は、「VポイントをVisaのプリペイドにチャージできるアプリとなる。例えば、「Vポイント」会員で三井住友カードを保有していなくても、「VポイントPayアプリ」と7iDをそれぞれV会員番号と連携することで、金曜日は最大10%還元となる。

将来はワンオペ処理へ、ポイント原資の負担は?
セブンは決済多様化に対応し、新規送客期待

このコンテンツは会員限定(有料)となっております。
詳細はこちらのページからご覧下さい。

すでにユーザー登録をされている方はログインをしてください。

関連記事

ペイメントニュース最新情報

ポータブル決済端末、オールインワン決済端末、スマート決済端末、新しい決済端末3製品をリリースしました(飛天ジャパン)
「お金の流れを、もっと円(まる)く」決済ゲートウェイ事業のパイオニアとして、強固なシステムでキャッシュレス決済を次のステップへと推進します。(ネットスターズ)

国内最大級のクレジットカード情報データベース(アイティーナビ)

国内最大級の導入実績を誇る決済代行事業者(GMOペイメントゲートウェイ)

決済シーンにdelight(ワクワク感)を!PCI P2PE 認定国内実績 No.1の「確かな信頼」を提供します(ルミーズ)
電子マネー、クレジット、QR・バーコード、共通ポイントなど、多数のキャッシュレス決済サービスをワンストップで提供(トランザクション・メディア・ネットワークス)
決済領域を起点に多様なビジネスニーズに応える各種ソリューションを提供(インフキュリオン)
ReD ShieldやSift等の不正検知サービスを提供し、お客様の不正対策を支援(スクデット)
BtoCもBtoBも。クレジットカード決済を導入するならSBIグループのゼウスへ。豊富な実績と高セキュリティなシステムで貴社をサポートいたします。(ゼウス)
TOPPANの決済ソリューションをご紹介(TOPPANデジタル)
多様な業界のニーズに対応した、さまざまなキャッシュレス・決済関連サービスを提供する総合決済プロバイダー(DGフィナンシャルテクノロジー)
決済業務の完全自動化を実現する「Appian」とクレジット基幹プラットフォームを合わせてご紹介!(エクサ)
チャージバック保証、不正検知・認証システムなどクレジットカード不正対策ソリューションを提供(アクル)

非対面業界唯一!!カード会社とダイレクト接続により、安心・安全・スピーディーで質の高い決済インフラサービスを提供。Eコマースの健全な発展に貢献する決済代行事業者(ソニーペイメントサービス)

stera terminalでお店のポイントがつけられる「VALUE GATE」(トリニティ)

Spayd スマートフォン、タブレットがクレジット決済端末に!(ネットムーブ)

DNPキャッシュレス 決済プラットフォームをご紹介(大日本印刷)

PAGE TOP