2024年11月11日7:20
ジェーシービー(JCB)とユーシーカードは、宗教法人中山寺(兵庫県宝塚市)において、参拝者の利便性向上と初詣における寺院内混雑の解消を企図して、Apple Pay・Google Payで決済できるNFCタグ決済の実証実験を11月9日より実施する。
中山寺では、日々多くの参拝者が訪れるという。特に、新年の初詣においては、例年15万人もの参拝者が訪れるという。今回、参拝者の利便性向上のため賽銭を「NFCタグ決済」で支払いできる実証実験を開始する。これにより、Apple Pay・Google Pay を利用できるようになり、キャッシュレス化が進み、小銭を持ち合わせていない状況や、インバウンドの参拝者にも対応できるようになるそうだ。
加えて、決済時に寺院側の操作も不要であり、スピーディな決済が実現することで「待ち時間」を短縮させる狙いがある。これは、妊婦の人も多く訪れるなかで、「参拝者に煩わしさを感じさせたくない」という中山寺の想いに応えたひとつの形だとした。
これからの七五三、初詣、節分の時期に合わせた試験導入を経て、祈祷料、御朱印料なども含めた、取扱範囲の拡大を目指す。
また、神社仏閣においては、キャッシュレスインフラの整備がされていないケースが多く、今回の中山寺の導入事例を皮切りに、他の神社仏閣などにおいてもキャッシュレスインフラ導入を横展開していく。
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ペイメントナビ編集部
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