2025年1月24日9:12
ジャルカード(JALカード)とNTTデー(以下、NTTデータ)は、生成AIを活用したマーケティング施策高度化の実証実験を実施し効果を確認したと発表した。実証実験では、NTTデータの生成AI「LITRON Multi Agent Simulation」(読み、リトロン マルチ エージェント シミュレーション、以下、LITRON MAS)を用いて、JALカードの利用傾向等から複数の「AIバーチャル顧客(会員ペルソナ)」を作成している。AIバーチャル顧客同士で、販促対象商品に関心を示す顧客の特徴や、効果的なDMタイトル等について会話やグループディスカッションを行わせることで、マーケティング施策に有効となる示唆を抽出した。この示唆から導きだされた販促対象ターゲットを対象にダイレクトメールを送付した結果、従来ターゲットより購買率が3.0%向上し、効果が確認できたそうだ。
昨今、生成AIを活用して新たなアイデアや新規事業創出を図る取り組みが広がっている。JALカードにおいても、テクノロジーの進化や顧客接点の多様化に伴い、JALカード会員一人一人への潜在的なニーズを喚起する最適なコミュニケーションに向けた取り組みを進めてきた。
また、JALカードは航空と金融の二面性を持ち合わせており、非日常や日常の多様なデータを利活用できる他のカード会社にはない独自の強みを持っているそうだ。今後JALカード会員の期待により一層応えるためには、強みを最大限活用する必要があり、その手段として生成AIの可能性に期待している。
NTTデータは、2023年からJALカードとマーケティング施策高度化に向けてアイディエーションを重ね、JALカードの事業・業務理解を深めてきた。加えて、生成AI等の先端技術の実績を積み重ねた、サービスデザインの専門家チームも有している。今回のJALカードの目指す生成AI活用によるJALカードのマーケティング施策高度化に向けて、最適なノウハウ・アセットをNTTデータが有しているため、共同での実証実験に至った。
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