綾瀬西高校が学園祭の運営において「au PAY」による完全キャッシュレス化を実現 現金の取り扱いがなくなり、生徒や教員の作業負担が大幅に軽減

2025年3月19日8:00

綾瀬西高校では、2024年9月27日・28日に開催された学園祭「青綾祭」を、「au PAY」による完全キャッシュレス化によって実施。当日は会場に「au PAY」のサポートブースを設け、来場者に対して「au PAY」決済の設定のサポートや、チャージカードの販売を行った。これにより、現金の取り扱いをなくすことで、生徒や教員の負担を大幅に軽減、運営の効率化を実現した。同校は2025年の「青綾祭」も同様の形態で開催することを決めている。

左から生活活動支援グループ総括教諭 西川裕一氏、生活活動支援グループ教諭 柳原みなみ氏

現金併用では意味がない
キャッシュレス1本で学園祭を実施

綾瀬西高校では、2024年9月27日・28日に開催した学園祭「青綾祭」において、模擬店での料理の購入などに使う金券を全面廃止。「au PAY」の導入による完全キャッシュレス化を実現した。

同校では前年まで、約10人の教員が経理業務の担当となり、「青綾祭」に向けて紙の金券を作成。釣り銭に使用するために数十万円を、決して安くない手数料を支払って、硬貨で銀行から出金。当日は金券の販売と、金券の残高の返金に対応。「青綾祭」終了後は、売上高と現金を照合し、金額が合わなければその原因究明に奔走。そのうえで売上金を銀行に入金しに行くという膨大な労力を要していた。現金の運搬も担当教員の仕事だ。作業負担だけでなく、負うリスクも大きかった。

そのような中、学園祭にキャッシュレス決済を採用した高校があるという話を耳にした同校の生活活動支援グループ総括教諭 西川裕一氏は、早速、情報収集を開始。初期投資を抑えて導入が可能な「au PAYキャッシュレス学園祭」の存在を知り、KDDIに問い合わせ、プレゼンを受けて実現の可能性を実感した後、職員会議で提案。まずは現金併用でスタートしようという声も大きかったが、「それではオペレーションが二重になるだけで、問題の根本的解決にならない」と校内を説得し、完全キャッシュレス化の実施にこぎつけた。

学園祭「青綾祭」の様子

キャッシュレスに慣れ親しんだ生徒に
学校の現場がようやく追いついた

「au PAY」による完全キャッシュレス化の方針が決定した後、生徒にその旨を通達すると、一部には「PayPayの方がよく使っているのに、どうしてau PAYなのか」といった戸惑いの声も聞かれたものの、大きな問題は起きなかった。「生徒たちはすでに何らかのキャッシュレス決済を利用していて、そのことにはまったく抵抗がありません。その実態に、学校がようやく追いついたということなのだと思います」(西川氏)。「au PAY」をまだ使っていなかった生徒も自主的にアプリをダウンロードし、チャージも終えて、「青綾祭」本番を迎える体制が整っていった。

当日、KDDIでは、会場に「au PAY」のサポートブースを設置。「au PAY」を使ったことのない人に対して、アプリのダウンロードや設定のしかたを案内したり、その場でチャージができるチャージカードの販売を行ったりした。会場で「au PAY」をダウンロードした人は来場者全体の74%、ブースでのチャージカードの販売額は約50万円を記録するなど、「au PAY」初心者は多かったと見られるが、特に混乱が起きることはなかった。2日間に「au PAY」決済を利用した人は1,314人、総決済額は約143万円に上った。

「au PAY」支払い方法

金融教育の一環として
次年度以降もKDDIとのタッグを強化

同校への「au PAY」の導入は、大きくは、KDDIとタッグを組んだ、金融教育の一環として進められた。2024年4月にKDDIのスタッフによる講習会が開催され、その後段で「au PAY」のサービスを紹介。「青綾祭」の直前には、模擬店の担当者を集めて、「au PAY」の具体的な使い方を指南。そして「青綾祭」当日にこれを実践し、終了後にはその振り返りを実施した。

「青綾祭の当日、私が本部で待機していると、『ぼくのクラスの店舗売上は今、いくらですか?決済件数は?』『ほかの店舗の売上高は?』と生徒たちが次々とデータを見にやって来る。そのデータをもとに、売上を挽回するため『値段を50円下げてもいいですか?』と担任教師に交渉に行く生徒もいる。デジタルで、リアルタイムでデータを確認できることが、主体的で深い学びにつながっていると実感しました」(西川氏)。

キャッシュレス学園祭の事後アンケートによると、生徒の約半数が「非常に良かった」「良かった」と回答し、「普通」は約3割となっている。教員は8割強が「非常に良かった」と回答したそうだ。

同校では2025年の「青綾祭」においても、2024年同様、「au PAY」の活用による完全キャッシュレス化を実施することを決めている。キャッシュレスを売り手、買い手の双方から体験したことはそれだけでも生徒たちにとって大きな意味があるが、「それだけに終わらせず、次の学びにつなげていきたい」(生活活動支援グループ教諭 柳原みなみ氏)と期待が広がる。また、綾瀬西高校の周辺店舗でも「au PAY」が訴求できれば、生徒や来場者の満足度も高まるとした。

「決済・金融・流通サービスの強化書2025」より

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