2025年5月27日8:10
PAX Technologyは、Androidの端末管理システム(TMS)であるMAXSTOREを提供している。現在、グローバルで同社以外の端末も含め、約1,500万台が接続されているそうだ。同サービスのアップデートについて、イギリス・ロンドンで開催された「Retail Technology Show」でPAX Technology ビジネス・デベロップメント・マネージャー Conor Devane氏に聞いた。
Androidの端末管理システム提供
MAXSTOREからeSIM管理可能に
PAXのMAXSTOREは端末管理に加え、アプリケーション管理機能やストア機能も備える。また、サンドボックス領域があり、アプリケーションのテストを柔軟に行えるのが特徴だ。MAXSTOREはPAX製品に加え、他社の決済端末の管理も可能だ。決済端末やタブレット、ZOLONの「Elys(エリス)」などの製品を単一のソリューションで管理可能だ。
加盟店には、マーチャントポータルが提供され、直接レポートが閲覧できる。さらに、すべての端末の状況をリアルタイムに把握可能だ。加盟店は開発者が提供するアプリケーションをダウンロードして利用できる。例えば、ロイヤルティプログラム、チケットの発券、ヘルスケアなど、さまざまなアプリケーションを開発し、端末に追加可能だ。
PAXではMAXSTOREの機能を日々改善してきたが、2024年3月の取材時から複数のアップデートがあるという。まずは、端末の通信となり、以前は端末に差し込むタイプのSIMカードを搭載しなければいけなかったが、PAXのすべての新端末には eSIM機能が搭載されているという。これにより、MAXSTOREからeSIM を管理でき、好きな通信事業者を選択できる。
Conor氏は「MAXSTOREでは、プロビジョニングと呼ばれる設定をダウンロードでき、物理的なSIMカードを使わずにネットワークキャリアの端末を設定できます。これにより、SIMカードの管理コストがかからず、将来的に変更したい場合もSIMカードを抜き差しする必要がなく、新しい設定を端末にダウンロードするだけで済むのです」と特徴を述べる。
また、中国企業と提携し、一部の顧客にはデータの提供も可能となった。選択肢として、同社からのデータを使用するか、自身で選んだサプライヤーを利用するかを選択できるそうだ。
標準Androidアプリも管理、OS拡大も視野に
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