2025年6月18日7:25
アントインターナショナルは、2025年6月16日、アントグループから分社化後、初のサステナビリティレポートを発表し、同社のサステナビリティに関する枠組みを公開した。
2024年の組織再編を経て、アントインターナショナルはアントグループから分社化し、独自の経営体制へと移行した。現在はシンガポールに本社を構え、30以上の国と地域で拠点を展開している。クロスボーダー決済、国際商取引、金融ソリューションを通じて、1億を超える加盟店と消費者を世界各地の電子ウォレットと連携する、グローバル決済ゲートウェイ「Alipay+」、加盟店向けの総合決済ソリューション「Antom」、国際取引に対応したビジネスアカウントおよび送金・決済サービス「WorldFirst」、財務管理やクレジット機能を含む組込型(エンベデッド)金融サービス「Bettr」という4つの事業を軸にシームレスにつなげているそうだ。
アントインターナショナルは同レポートにおいて、「社会価値とビジネス価値の一体的創出」を実現するための新たな枠組み「6T」を発表した。この枠組みは、特に中小企業を中心に包括的な成長を促進する目的とし、6つの柱から構成されている。
それが、「Travel(旅行):国境を越えた接続性の向上」「Trade(貿易):越境商取引の活性化」「Thrive(成長):取り残されがちな人々の支援」「Technology(技術):オープンイノベーションの推進」「Talent(人材):地域社会を支えるデジタル人材の育成」「Trust(信頼):強靭なデジタルエコシステムの構築」だ。
アントインターナショナルは、決済ソリューションを通じて、旅行および貿易の分野におけるグローバルな結びつきを強化するそうだ。
旅行分野において、Alipay+は、36の電子ウォレットおよび6種類の国際QRコード規格と接続し、世界中で17億を超えるアカウントに対応している。オフラインの加盟店の約9割は中小企業で構成されている。
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