2025年6月26日7:00
GMOペイメントゲートウェイ(GMO-PG)と連結会社のGMOイプシロン(GMO-EP)は、2025年6月25日から、スタートアップ向けのオンライン決済インフラ「fincode(フィンコード) byGMO」と、Allganize Japanが提供する生成AI・LLMアプリプラットフォーム「Alli LLM App Market」の自社専用のAIエージェントをノーコードで作成できるツール「Agent Builder」との連携を開始した。同連携により「Alli LLM App Market」のユーザー企業は、自社で構築したAIエージェント上で、MCP(Model Context Protocol)を介して、決済機能の直接操作やデータ連携が可能となり、決済関連業務の自動化・高度化が実現するという。
多くの企業では部門・事業ごとに異なるSaaS型サービスや専用ツールを導入しており、業務システムの利用環境は複雑かつ多様になっているという。そうした中、自然言語で対話しながら情報を取得し、処理を実行できるAIエージェントの活用が進んできた。AIエージェントを業務の中核に据え、SaaSや基幹システムと連携しながら、社内外のツールを横断的につなぐオーケストレーションの構築が広がっているそうだ。
こうした動きに対応し、GMO-PGは、AI時代に最適な決済プラットフォームの実現に向け、国内の決済サービスプロバイダ(PSP)として初めて、GMO-EPが提供する「fincode byGMO」の「MCP」対応を行うなど、決済サービスとAIエージェントの融合を進めている。
このほど、「fincode byGMO」は、Allganizeが提供する「Alli LLM App Market」の自律型AIエージェントをノーコードで作成できるツール「Agent Builder」と連携し、「Agent Builder」を活用して構築されたAIエージェントを通じて決済や請求、データ処理といった業務の自動化・高度化を実現するそうだ。
「fincode byGMO」と連携したAIエージェントでは、未入金案件のリストアップ、該当する取引先の確認、請求書の再発行、メールによる支払い依頼、入金状況報告など、一連の業務をAIエージェントがシームレスに対応。バックオフィスの業務負荷を大幅に軽減するという。また、AIエージェントが属性や嗜好を分析し、最適なプランを提案。プランに応じたオンライン決済リンクを自動で発行し、新規契約から顧客登録まで一気通貫で対応するそうだ。
さらに、顧客管理システムや販売管理システムなどから顧客データをAIエージェントが収集し、「fincode byGMO」のデータと合わせて分析。より精度の高いマーケティング戦略の立案につなげるという。