2024年4月24日10:10
GMOペイメントゲートウェイ(GMO-PG)の連結会社であるGMOイプシロン(GMO-EP)は、2024年4月22日から、スタートアップ向けのオンライン決済インフラ「fincode byGMO」の決済手段に「銀行振込(バーチャル口座)」を追加した。
「fincode byGMO」の導入事業者は、クレジットカードやコンビニ決済等と統合されたAPIで「銀行振込(バーチャル口座)」による決済の受付が可能になる。「fincode byGMO」は、システム面だけでなく、決済手段の導入に必要な審査・契約周りの手続きや売上金の精算等の運用面までワンストップでサポートするそうだ。
なお、対応決済手段は、クレジットカード、コンビニ決済、PayPay、Apple Pay、口座振替、銀行振込(バーチャル口座)で、随時追加を予定している(2024年4月23日時点)。
支払代金を事業者の銀行口座へ直接振り込む「銀行振込」は、購入者が銀行口座を保有していればすぐにEC購入時の決済方法として選択できるため、クレジットカードを持っていない、あるいはクレジットカードを利用したくないと考える購入者を中心に一定のニーズがあるという。一方「銀行振込」では、事業者側は購入者の入金情報と受注情報を1件ずつ突き合わせ、入金待ちリストから消し込んでいく作業が発生する。なかには購入者と振込人名義が異なる場合もあり、受注件数が伸び事業が成長するにしたがって、入金消込作業が事業者の負担となっているそうだ。
今回GMOイプシロンが追加した「銀行振込(バーチャル口座)」では、1つの取引ごとに仮想的な振込専用口座(バーチャル口座)を割り当てるため、取引と一対一で口座が紐づき、入金消込作業を効率化できる。そのため、振込人名義が購入者と異なっていた場合でも容易に特定が可能だという。
また、購入者が振込手続きを実行すると、自動的にシステム上で振込専用口座を停止状態へ切り替える「誤入金防止機能」を実装しているため、購入者側の操作ミスで二重に振り込むことを防ぎ、不明入金や購入者への返金対応が発生するリスクを低減する。
なお、EC事業者のほか、BtoB向けの商品やサービスを取り扱う事業者においても、従来の銀行振込や現金集金の代わりに「銀行振込(バーチャル口座)」を利用することで業務効率化が図れるとしている。
なお、「fincode byGMO」は、新サービスのローンチ前後に生じる決済領域の課題を解決することに加え、事業フェーズの進展に伴い求められる拡張的な価値をシームレスに提供するという。
PMF (Product Market Fit)フェーズでは、「テスト環境の即時提供」「迅速なWeb審査」「開発工数を削減するSDK・UIコンポーネント」などにより、短いリードタイムで決済の実装が可能だ。また、グロースフェーズでは、REST API、その他の拡張的な機能により、「独自の決済フローへの対応」「ユーザー拡大のための決済手段の追加」「サブスクリプションプランの追加」「プラットフォーム型ビジネスモデルへの拡大」を支援するそうだ。
これらの機能を初期費用・月額費用無料、かつ、アカウント維持費用や振込手数料などのコストを最大限省いた料金体系で提供することで、導入事業者のコスト管理の負担を軽減し、自社サービスの成長に集中できる環境を提供するという。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
カード決済、PCI DSS、ICカード・ポイントカードの啓蒙ポータルサイト