2011年7月25日16:18
オリエントコーポレーション(オリコ)は、クレジットカードにより商品を購入する顧客情報などの保護やカード決済業務の利便性向上などを目的として、加盟店向けに電話での音声自動応答(IVR)によるカード決済システム「IVRギャザ」サービスを導入すると発表した。同サービスは7月下旬に試行運用を開始し、9月下旬に本格スタートする予定だ。
IVRギャザは、加盟店店頭もしくは顧客への訪問先でのクレジットカード利用時に、固定電話または携帯電話より専用のフリーダイヤルに電話をして、音声ガイダンスにしたがい加盟店販売員は売上情報を、顧客はカード情報をプッシュホンで入力することで、カード利用承認を取得して販売が完了できるものである。同時にオリコへの売上確定処理も自動的に行われるので、同社へのカード売上伝票の郵送手続きが不要となる。
これにより、顧客はクレジットカード番号や利用極度額の適切な管理により安全性が向上する。また、いつでもどこでもカードの利用が可能になり、利便性もアップする。
加盟店にとっては、24時間365日利用ができ、クレジットカード決済専用端末の導入が不要となる。また、クレジットカード売上請求処理や売上伝票郵送が不要となり手続きが簡素化する。さらに、クレジットカード情報を保持しないため、関連法令を遵守した情報の安全管理措置が可能だ。
オリコにとっては、クレジットカード決済承認および売上集計業務の自動化、伝票関連コスト(作成費や郵送料など)の削減、情報漏えいリスクの防止などのメリットを享受できるという。