2011年2月28日7:40
「提携クレジットカード」の新潮流~オリエントコーポレーション「エディオンカード」(2)
プロバイダ料金の決済などで
メインカード化を促進
「エディオンカード発行によるオリコの収益は、クレジットカード決済時の手数料がベースとなる。エディオンではインターネットのプロバイダ事業も行っており、エディオンカードで毎月の利用料を決済するサービスを促進することでメインカード化につなげている。そのほか、デオデオを展開する広島エリアの中国電力では、毎月の電気料金をエディオンカードで決済する人が多く、公共料金の引き落としにも魅力のあるカードです」と三木氏は説明する。
インターネットプロバイダ料金や公共料金の引き落としに利用されることは、メインカードとして利用される確率が高いカードであるとも言える。
エディオンはCRM(Customer Relationship Management)展開にも力を入れる
オリコでは利用代金明細書で新製品などを告知
エディオンではエディオンカードの会員データを活かしたCRMにも力を入れる。同社では独自のCRMシステムを保持しており、現金会員となる「IDカード」も含め、会員に対して、新製品が発売された際に案内を行うなど、独自のCRMを展開している。
「オリコでも毎月のご利用代金明細書を『エディオンカード』会員に発行しており、カード会員が増加するにつれ発行数も伸びています。利用代金明細書に各種案内などを載せることで開封する楽しみが高まるため、効果が高いです」(三木氏)
なお、エディオンカードには接触型のICチップが搭載されており、エディオンでも安心を顧客にPRしている。
オリコでは、配偶者カードの入会促進や同社が運営するインターネットサイト「オリコモール」の利用促進、携帯電話の新規支払い登録と言ったキャンペーンを積極的に実施することでメインカード化を促進していきたいとしている。