2025年7月30日8:51
Adyenは、ホテルや旅館などの運営事業を中心に手掛けている星野リゾートに、同社の決済プラットフォームが採用されたと発表した。星野リゾートは、2025年7月より同社が展開する「界」ブランドのホテル運営システムにAdyenの決済プラットフォームの先行導入を既に開始し、今後は国内外の全施設に展開する予定だ。Adyenの対面決済機能を連携させることで、複雑な決済シーンを排するという。
2025年に創業111周年を迎えた星野リゾートは、「旅を楽しくする」をテーマに、旅の目的や過ごし方に合わせた滞在を提案している。「星のや」、「界」、「リゾナーレ」、「OMO(おも)」、「BEB(ベブ)」、「LUCY(ルーシー)」の6ブランドを中心に、国内外71施設(国内66、海外5)を運営している。
ホテル運営における決済シーンの特徴として、必ず事前に宿泊予約が行われること、予約から実際の宿泊体験までのリードタイム期間が長いこと、ホテル滞在中も金額の追加や変更のニーズがあることが挙げられる。星野リゾートのこれまでの決済システムでは、対面決済、オンライン決済、KIOSK端末でそれぞれシステムが異なっていたため、統合や開発、不具合発生時の対応に困難が生じていたそうだ。このような複雑な決済シーンの課題解決のために、一元化して統合・管理することができるシングルプラットフォームが強みであるAdyenが採用された。さらに海外進出の準備を進める星野リゾートにとって、Adyenのグローバルにおける多数の導入実績、また、セキュリティの担保されたプラットフォームという点が重要な決め手となったそうだ。
採用の決め手として、事前予約、滞在中の追加利用料金、チェックアウト時の会計まで、すべてを統合する仕組みを内製開発および拡張が可能だ。また、グローバルな決済プラットフォームによる承認率の向上のノウハウと、不正利用をブロックする堅牢なセキュリティ機能が挙げられる。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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