2025年12月15日8:00
アパレルのリアル店舗とECを展開するアンドエスティ(旧アダストリア)が、自社の金融サービスを強化している。デジタルバンクを手がけるみんなの銀行との協業により、このほど「and ST支店」を開設。今後は口座決済機能や専用Walletの提供、クレジットカードの発行を手がけていく。ライフスタイルと金融をシームレスにつなぐことでLTV(顧客生涯価値)を向上させ、成長エンジンとして期待を賭けるECプラットフォーム事業の拡大につなげる。
記事のポイント!
①金融サービスなどとの連携強化
②みんなの銀行のBaaS活用
③楽天カード利用者が多い、楽天ポイントと連携
④アパレル業界初、トリプルポイント導入
⑤最大9%還元のクレジットカード投入
⑥30年には外部企業比率を40%へ
⑦「and ST」のオープン化へと舵をきる
⑧1,000億円規模の膨大な経済圏を構築へ
決済分野でみんなの銀行をパートナーに
アンドエスティHDグループのアンドエスティは、2030年を最終年度とする「中期経営計画」においてグループの成長エンジンとなるプラットフォーム事業「and ST」を担う。「IDの拡大」と「LTVの最大化」による顧客体験向上を成⾧戦略の核としており、その一環として決済やポイント・ID分野で金融機関などとのサービス連携を進めている。
25年10月には、みんなの銀行のBaaS(Banking as a Service)事業を活用したパートナー支店「and ST支店」を新たに設けた。ECプラットフォーム「and ST」のサービスにみんなの銀行の金融機能・サービスを組み込むことで、利便性やお得感を顧客に提供し、グループの金融経済圏構築につなげる。
「and ST支店」のオープン後は26年春をメドに「and ST 口座決済(仮)」を設け、決済手段の1つとして銀行口座直結の決済を導入。次のステップとして、「and ST」のアプリ内で口座残高を確認できる「and ST Wallet(仮)」の提供を予定している。
さらに購入者限定のポイント還元施策などサービスの幅を広げ、「and ST」で貯めた一部のポイントを現金化できるサービスも検討する。25年12月には自社クレジットカードも発行し、これらを通じて「アンドエスティ金融経済圏」を広げていく。
キャンペーン特典として、みんなの銀行アプリをダウンロードし「and ST支店」に口座開設すると現金500円を提供。「and ST」WEBストアで使える1,000円分のクーポンも付与する。

「楽天ポイント」との連携もスタート
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