2011年9月10日9:00
米国では規模の小さい金融機関のほとんどが、クレジットカードビジネスをアウトソーシングしている。自社でオペレーションする体制や体力がないためだ。
しかし今年にはいってから、アウトソーシングしていたカードビジネスを、自社に買戻す動きが活発になっている。
米ソブリン銀行(Sovereign Bank)は、いままでアウトソーシングしていたFIAカードサービシズから、自社ブランドのポートフォリオを買戻すことになった。
口座数105,000、残高は約2億ドルだ。この顧客のほとんどがソブリン銀行の金融サービスを利用している。
買戻しの理由は、クレジットカード保有客との関係強化と、新たなクレジットカードの開発である。もっと利便性の高いサービスを総合的に提供するという意図がある。
今年6月には、Regionsが10億ドルのポートフォリオを、FIAから買戻すと発表している。今後中小の金融機関が自社ポートフォリオを買戻すというトレンドは加速するだろう。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。