2026年9月15日11:33(JST)
【日本】大日本印刷(DNP)は、Lydsec Keypasco Digital Technology Company Limited(以下、Keypasco)と、人やAIエージェントによるデジタルサービスの安全な利用を支える認証の基盤づくりに向けて協業すると発表した。その一環としてDNPは、金融サービス事業者向けに、本人確認やデバイス認証、リスクベース認証等を組み合わせた「DNPマルチトラスト認証」の提供を2026年11月に開始する。

同サービスは、口座開設・会員登録時に確認した「本人」と「利用端末」の情報を、ログインや送金等の重要取引時にも活用し、本人であることや利用端末の真正性を継続的に認証する。本人確認時の情報を一連の認証プロセスにつなげることで、なりすましによる不正アクセスや不正取引のリスク低減を支援するそうだ。
DNPは、「オンライン本人確認(eKYC)総合サービス」をはじめ、これまで培ってきた本人確認・認証分野の技術・ノウハウを基盤に、「DNPマルチトラスト認証」を開発・提供する。同サービスには、Keypasco独自のデバイス認証技術やFIDO認証、2経路認証、リスクベース認証等を活用している。両社の技術・ノウハウを組み合わせ、金融サービス事業者のセキュリティ強化と利用者の操作負担軽減を支援する。
具体的に、口座開設・会員登録時に確認した本人・端末の情報を、ログインや重要取引時にも活用し、本人であることや利用端末の真正性を継続的に認証する。正規のID・認証情報によるアクセスであっても、本人確認時に登録した端末であるか、アクセス状況等に不審な点がないかを確認し、不正利用のリスク低減を支援する。
また、パスワード入力に依存しないFIDO認証等を活用するとともに、利用端末をバックグラウンドで検証することで、利用者の操作負担を抑えながら安全性を高める。
Keypasco独自のデバイス認証技術に加え、利用端末やアクセス状況から不正利用のリスクを判定する「リスクベース認証」を活用する。高リスクと判断した場合には、取引操作とは異なる経路で利用者本人が取引内容を確認・承認する「2経路認証」を行い、不正な送金・取引の発生を抑止する。
DNPは、同サービスを含む本人確認サービス関連事業で、2030年度までに累計20億円の売上を目指す。
DNPとKeypascoは、同サービスを銀行、証券会社、クレジットカード会社などの金融サービス事業者向けに提供する。さらに、製造業や行政サービスなど、高い安全性が求められる領域への展開を進める。
また、両社は本人確認や端末認証で培った技術・ノウハウを、AIエージェントの真正性や権限等を確認する「Know Your Agent」への応用を目指す。
AIが利用者に代わって申請や契約、取引等を行うことを想定し、AIによる代理処理の発生時に利用者が手元の端末でリアルタイムに内容確認および承認を行う仕組みへの拡張を実現していく。人やAIエージェントが安全にデジタルサービスを利用できる基盤づくりを進め、安全・安心で信頼性の高いデジタル社会の実現につなげる。(paymentnavi 編集チーム)















