2026年10月29日8:03(JST)
【日本】りそなホールディングスは2026年10月27日、個人向けサービス「りそなプラス」の新CM発表会を開催し、11月初旬に予定するクーポン検索機能の拡充や今後の事業展開について説明した。位置情報を活用して近隣店舗の優待を探しやすくするほか、JCBの「J-POINT」との連携も進める。金融と日常生活の接点を広げ、半年以内の会員100万人到達を目指す。

約10万件のクーポンを提供、 11月には位置情報検索を追加
りそなグループは「金融+で、未来をプラスに。」のパーパスのもと、「金融とくらしの融合」を掲げ、9月16日に「りそなプラス」の提供を開始した。りそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行、みなと銀行の個人顧客を対象に、既存の「りそなグループアプリ」を通じて、グルメやレジャー、旅行、買い物などのクーポンを利用できる仕組みだ。

第一弾では、第一ライフグループ傘下のベネフィット・ワンなどと連携し、2027年3月31日までのリリース記念キャンペーンとして約10万件のクーポンを提供する。キャンペーン終了後の2027年4月からは、銀行取引の状況に応じて最大140万件以上に拡充する予定だ。
発表会で、りそなホールディングス執行役兼グループCDIOの川邉秀文氏は、銀行に求められる価値が、店舗の近さや安心感に加えて、暮らしを豊かにする体験へと広がっていると説明。銀行取引だけを起点とするのではなく、日常生活の中に金融を自然に組み込むことを目指すとした。
11月初旬に予定するアップデートでは、位置情報を使ったクーポン検索機能を追加する。発表会では三つの利用場面をデモで紹介した。
一つ目は、アプリのクーポン画面を開くと現在地周辺の対象店舗がカテゴリー別に自動表示される機能。二つ目は地図上から周辺店舗を探し、クーポンの利用画面まで進める機能だ。三つ目は、旅行先など、これから訪れる場所のクーポンを目的地周辺の地図から事前に検索する機能である。


川邉氏は囲み取材で、クーポンの提供自体はAPIなどを通じてベネフィット・ワンと連携していると説明。そのうえで、りそなグループアプリはチームラボなどとUI/UXを磨いてきたとし、利用者がお得なクーポンにできるだけ短い操作でたどり着けることを重視していると語った。優待の件数だけでなく、必要なときに迷わず使える体験で差別化を図る。
また、りそなグループアプリでは、すでにAIを活用した一人ひとりに合わせた案内を行っている。今後はクーポン機能を通じて得られる暮らしに関する情報も活用し、利用者の行動や関心に応じた提案を充実させていく。さらに、グループ各行の法人取引先が提供するクーポンの配信も予定しており、地域の店舗との接点を広げる考えだ。
JCBの「J-POINT」を取り込み、 決済体験の向上も検討
りそなグループは2026年5月、第一ライフグループ、JCBとの協業を発表した。クーポンに続くサービス拡充の柱が、2027年度に予定するポイントサービスのリニューアルだ。
従来のりそなグループの銀行取引で貯まるポイントについて、JCBの「J-POINT」ブランドへの統一を進める方針である。JCBカードを保有していない顧客も、銀行取引に応じてJ-POINTを貯められる仕組みを構築する。
川邉氏は囲み取材で、単にポイントを貯めたり他社ポイントへ交換したりするだけでなく、利用者が日常の決済の中でポイントを使いやすい仕組みを実現することが重要だと強調した。
また、JCBとはポイントサービスだけでなく、クレジット機能も含めた決済体験の向上について議論を重ねているという。りそなグループが強みとするデビット決済に加え、コンタクトレス決済やクレジット機能などをアプリの中で組み合わせ、利便性とお得さを両立するサービスを目指す。
さらに、今後はJCBに続く第3弾、第4弾の提携先との協業も視野に、サービスのラインアップを拡充していく考えだ。

地域金融機関への外部展開も構想、 金融とくらしの融合を推進
りそなグループは、自社の顧客向けサービスにとどまらず、地域金融機関への外部展開も検討している。
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