2011年11月8日9:00
モバイル決済の覇権争いは熾烈だ。ソリューション品質とともに、スピード競争でもある。
一から構築するより、すでにモバイル決済を提供する会社を買収するほうがスピードは速い。万一サービスが使えなくても、そのノウハウだけでも継承できれば儲けもの。世界のモバイル決済プレイヤーの多くはそう考えている。
欧州Visaも例外ではない。英国のモバイル決済事業者マニタイズ(Monitise Plc)に出資した。投資額は2,470万ポンド(約32億円)で、マニタイズの経営会議に欧州VisaのCEOが参画する。
Visaは2011年6月、モバイルサービスのソフトウェア会社ファンダモ(Fundamo)を買収している。マニタイズへの投資でモバイルの個人間送金を加速する狙いだ。
今回の投資にあたり、マニタイズはFIS傘下のメタバンテと創設した米国JVの51%出資分を買戻し、かわりにマニタイズ株の3.3%をFISにわたす。
これにより、マニタイズは米国での活動も強化する方針だ。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。