2012年1月16日9:00
eBayはPayPalを傘下に収め、GoogleはGoogleWalletを展開、amazonはamazonペイメントという支払手段をもっている。
ネットビジネス大手のYahooはなぜか決済分野で出遅れていた。決済関連では一時請求支払サービスを実施していたが2007年に中止。ファイサーブ(Fiserv)が買収したという経緯がある。
そのYahooがついに動いた。昨年9月から空席になっていたYahooのCEOに、PayPal社長のScott Thompson氏を起用したのだ。
PayPalの成長を経営面だけでなく技術的側面からも牽引してきた人物だけに、PayPalや親会社のeBayにとっては大きな痛手だ。
Yahooにとっては、この期に決済サービスへ打ってでようという意思表示だ。この期とはスマートフォンやタブレット時代の到来をいう。
オンラインショッピングやオンライン決済がPCからスマートフォンなどに移行するのは時間の問題。それに対応しなければ本業の検索サービスも危うい。
順風満帆のPayPal社長からYahooCEOへなぜ転職したのか。eBayの傘下企業の社長で甘んじるよりも、eBayやGoogleと決済というキャリアと視点で対抗できる立場に魅力を感じたのかもしれない。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。