2012年6月9日9:00
人口はわずか1,000万人弱のスウェーデンで、モバイル決済の熾烈な競争が繰り広げられている。
スマートフォンの決済端末ソリューションを提供するアイゼット(iZettle)は、今年中にAndroid版を配信すると発表した。SquareやPayPalHereのスウェーデンバージョンだ。
スウェーデンの携帯キャリア4社は、モバイル決済でワイウォレット(WyWallet)サービスを立ちあげている。
銀行は個人間送金サービスのアプリケーション、スウィッシュ(Swish)の準備に余念がない。オンライン決済ではクラーナ(Klarna)とPayPalが控えている。小さな市場をめぐって、いろいろな会社がモバイル決済でのシェア獲得に必死だ。
カードリーダという武器で戦うものがいれば、NFCで挑むものがいる。NFCは時間がかかるので、QRコードや位置情報を活用した決済で一山あてようという輩もいる。
現在スウェーデンのモバイル決済の主流を占めているのはショートメッセージをベースにした決済である。モバイル決済額はわずか2.1億ドルだ。それでも活気づいているのは、そこにチャンスがあるからである。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。