臨床試験の参加者へプリカで支払い(カードBizと僕の勝手気ままログ)

2012年7月10日9:00

いままで臨床試験の被験者への支払いは、小切手か現金で、この処理には時間とコストがかかっていた。そこに目につけたのが米ウィスコンシン州マディソンに本拠を構えるフォルテリサーチシステムズ(Forte Research Sytems)である。

同社の主力製品は、臨床研究のプラットフォーム。クラウドベースのサービスで、臨床研究をサポートしている。その知見を活用し、U.S. Bankと提携してプリペイドカードを発行した。

フォルテによると40ドルの小切手を切るために、50ドルのコストがかかっていたという。フォルテのシステムを活用すると、最初の臨床試験後、すぐに被験者にカードが送付され、送金コストと手間を大幅に削減できる。

臨床の参加費用はこのプリペイドカードへ即座にチャージされるので、利用者は小切手や現金が届くのを待つ必要はない。カードでATMから現金を引出したり、Visa加盟店でショッピングしたりすることができる。

被験者への支払いは、自動的に臨床試験管理システムの財務管理機能と統合されるので、研究機関にとってもメリットが大きい。臨床試験の被験者への支払いは4億ドルといわれている。

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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。

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