2012年8月10日0:00
フライトシステムコンサルティングは、2012年8月9日、米国Apple社のiPod、iPhone、iPadに接続する電子アクセサリを開発できるライセンスプログラム「MFiライセンスプログラム」へ正式に承認され、FeliCa機能を搭載した新製品開発に着手したと発表した。
フライトシステムコンサルティングでは、2010年9月から、iPhone用クレジットカード・銀聯カード決済ソリューション「ペイメント・マイスター」を展開している。同システムは、三菱UFJニコスの協力を得て構築しており、スマートフォン決済ソリューションとして国内で初めて銀聯決済に対応した。
すでに、ペイメント・マイスターは、宅配業者、訪問修理業者、ハウスクリーニング、訪問販売、百貨店外商、ホテルの宴会場やチェックイン、音楽やスポーツのグッズ販売、短期のイベント、外資系高級ブティックなどで採用されている。
同製品のハードウェアは、米国のmophie社が開発した「Marketplace」のOEM供給を受け、ソフトウェアはフライトシステムコンサルティングが独自に開発した。また、中国・Blue Bamboo社の日本語対応iPhone用モバイルプリンタ(P25シリーズ)に関する独占販売権を付与され、国内総代理店契約を締結している。
今回、MFiライセンスプログラムを取得したことにより、iPod、iPhone、iPadに接続する電子アクセサリを自社で開発することが可能となった。同社では、FeliCaをはじめとする電子マネーを含め、日本市場の特性に合わせた決済装置およびソフトウェアの提供を行う予定だ。
フライトシステムコンサルティング 代表取締役社長 片山圭一朗氏によると、「国内の加盟店からは電子マネー対応のニーズが多い」という。今回、Apple社からiOSを活用した新製品開発の許可を取得したことにより、FeliCaベースの非接触IC決済など、国内のニーズに合った決済手段を搭載した端末の開発が可能となった。
すでに、P25シリーズでは、日本独自のJIS2フォーマットのカードの読取機能を追加している。今後は新端末でも日本独自の仕様に対応するとともに、電子マネーやデビットカード決済(J-Debit)などの手段を揃える予定だ。同社では今秋を目標に新端末の開発を目指す。