2012年8月17日12:30
モバイル決済でスターバックスにつぐ成功といわれているレベルアップ(LevelUp)は、ドイツテレコムの投資会社Tベンチャーズから900万ドルの出資を受入れた。
レベルアップは既存のカードをモバイルに登録し、QRコードにカード情報を置換えて店頭で決済するとリウォーズがもらえるというしくみを提供している。
加盟店手数料は無料。特典提供システムの利用料として1取引につき35セントを徴求している。現在利用者は20万人、加盟店数は3,000店だ。月間取扱高は200万ドル。
レベルアップは6月に1,200万ドルの出資を受入れたが、その際はGoogleベンチャーズを含む5社が出資した。
レベルアップの投資状況をみると、モバイルウォレットでしのぎを削るGoogleとISIS(ドイツテレコムの携帯子会社Tモバイル、AT&T、ベライゾンの3社連合)双方が大口投資家として名を連ねている。
両陣営とも、加盟店でのNFC端末普及までにはまだ相当時間がかかるとみているのか。スマートフォン画面にQRコードを表示して決済するというレベルアップに魅力を感じているようだ。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。