2012年10月10日9:00
スマートフォンを使った決済サービスが、英国でまたひとつ誕生した。イーミュー(emu)というサービスだ。
カードリーダを配布せず、カード番号を入力して支払うというソリューション。カードをスワイプしないため、実際はオンライン決済として扱われる。
が、対面でカードを提示してもらって番号入力するため、対面のオンライン決済というサービスになる。つまりO2O決済というわけ。
なんといっても手数料が当初ゼロというのはすごい。取扱高が1,250ユーロまでは無料。その後は月間6.5ユーロという定額制なのだ。
これで本当にカード発行者手数料(IRF)を払えるのかは疑問だ。しかもカード番号入力のIRFはカードスワイプにくらべて高い。
初回はカード番号を入力する必要があるが、次回からは不要だという。カード番号などのトランザクションデータはすべて暗号化される。
イーミューは2012年1月設立のベンチャー。欧州のスモールビジネス2,000万件をターゲットするという目論みは、本当に実現するのだろうか。
■「カードBizと僕の勝手気ままログ」のリアルタイム更新はこちら
※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。