2012年10月11日14:20
NTTドコモとマスターカード・ワールドワイド(MasterCard)は、2012年10月11日、モバイルを活用した新たな決済サービスの実現に向けた業務提携に合意したと発表した。両社は、ドコモのケータイクレジット「iD」の世界各国における利用環境拡大に向けた協業に取り組み、2013年度上半期のサービス開始に向けて準備を進めていく予定だ。
同業務提携において、MasterCardは、世界各国で展開する非接触ICチップを利用した決済手段の「MasterCard PayPass」技術をドコモに提供する。これにより、ドコモのNFC(FeliCa+TypeA/B)対応おサイフケータでiDを利用するユーザーは、日本国内約56万台のiD読み取り端末(リーダーライタ)を設置している加盟店等に加え、世界41カ国約50万カ所のMasterCard PayPass加盟店でもiDを利用することが可能となる。
ベルク・インサイト(Berg Insight)の調査によると、世界でNFC対応のPOS端末は、2017年までに4,340万台まで拡大すると予測されている。MasterCard PayPassは、世界中の小売店舗、エンターテイメント、レストランや交通機関にも拡大しつつあり、将来的にはおサイフケータイをかざすだけで海外での決済が可能となる。
今後、両社はクーポンなど、世界で利用可能な決済関連サービスについても検討し、さらなる顧客の利便性の向上を目指す。