2012年11月1日16:30
M2モビリティーは、NFCリーダライタとPC一体型端末(韓国では“ドングル”と呼ぶ)の韓国トップメーカであるSCSPRO(エスシーエスプロ)の最新モデル「SPAY-6000」を、2012年11月1日から日本で販売開始すると発表した。「SPAY-6100」は12月15日から発売する予定だ。価格はオープンで、直販や取次店のクレスコ・アイディー、取次店およびNFC組み込み系アプリ・サービス開発ベンダーのアクアビットスパイラルズ、ハヤト・インフォメーション、その他代理店を通じて初年度2万台の販売を見込んでいる。
SPAY-6000は、NFC(Near Field Communication)規格に準拠したNFCリーダライタモジュールを搭載し、ホスト機能、通信機能を一体化した製品である。他の非接触系システムでは、USB型リーダライタとPC等のホストが個別に必要で、システムが大型になるうえ、コストも高いという難点があったが、同製品はこれらの機能を筐体1つに収め、さまざまなアプリケーションやサービスを提供できるという。
また、4.3インチのカラー液晶にはタッチパネルを搭載し、タッチによる操作が可能だ。さらに、動画再生機能をもち、HD品質の動画再生を実現することでPOP的な使用も可能となっている。
通信ポートは、イーサネット、USBホスト、シリアル通信を装備し、またWiFiもUSBポート経由で利用可能だ。また上位機種である「SPAY-6100」は表面に高感度カメラを備え、30種類以上の1D / 2Dバーコードを認識することが可能だ。携帯端末やスマートフォンがNFCやFeliCaなどの機能を備えていなくても、この1D/ 2DバーコードリーダでQRコード等を読むことができるという。また、ホスト部分はLinux カーネルV2.6を搭載し、専用のAPI、SDKも提供されるため開発者によるアプリ開発やサービス開発が可能だ。