2012年11月28日9:00
ハリケーン「サンディ」が米東部に上陸したのは10月29日。ちょうど大統領選の最終局面だった。この対応でオバマ大統領は勝利を呼込んだといってもいい。
死者は100人を超え、被害総額は300億ドルから最大500億ドルになるとみられている。
この甚大な被害に対し、米国の銀行はすばやく対応した。米クレジットランド(Credit-Land)によると、赤十字や地域NPOへの寄付総額は11行で、総額1,212.5万ドルになった。約10億円だ。1行につき1億円の寄付になる。
寄付金の額に驚くよりも、寄付を発表したスピードに驚かされる。ハリケーンが通り過ぎた翌日の10月30日に、バンクオブアメリカ、HSBC、ウェルズファーゴが100万ドルの寄付を発表している。
10月31日には、キャピタルワン、シティ、BNYメロンが100万ドル、バンクノースが50万ドル、ウェスタンユニオンが75万ドルを発表。11月1日にはJPモルガンチェイスが500万ドルという最大の寄付金を発表した。そして11月2日にはRBSシチズンズ、が15万ドル、ウェスタンユニオン基金が40万ドルを寄付している。
日本全土はほぼ100%、自然災害のリスクをはらんでいる。金融機関はいざというときにすぐに寄付金を拠出できる体制を敷いておくことが肝心だ。
■「カードBizと僕の勝手気ままログ」のリアルタイム更新はこちら
※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。