2012年11月29日8:59
4つのカードの中から最適な1枚を顧客へ提案
顧客情報の取得・活用によるCRM展開に力を入れる
髙島屋では、タカシマヤカード《ゴールド》、タカシマヤゴールドカード、タカシマヤカード、タカシマヤセゾンカードのクレジット機能付きカードに加え、ポイント専用のタカシマヤポイントカードを発行している。
ポイントは、利用額100円(税抜)につき、タカシマヤカード《ゴールド》・タカシマヤゴールドカード・タカシマヤカードが8%の基本ポイントが付与される。タカシマヤカード《ゴールド》については、年間100万円以上の買い上げで翌年度10%のポイントが付く。また、タカシマヤセゾンカード・タカシマヤポイントカードは2%のポイントが付与される。
タカシマヤカード《ゴールド》・タカシマヤゴールドカード・タカシマヤカード・タカシマヤセゾンカードの口座数は、約230万口座(2012年8月末現在)、利用金額は約180千円(23年度)、稼働率は約70%(23年度)となっている。一方、タカシマヤポイントカードの口座数は約160万人(2012年8月末現在)、利用金額は約60千円(23年度)、稼働率は約45%(23年度)となる。
平成21年度時点で、タカシマヤカード《ゴールド》・タカシマヤゴールドカード・タカシマヤカード・タカシマヤセゾンカードのクレジットカードの全売上に占める売上シェアは約50%に及んでいる。
同社では、クレジットカードやポイントカード発行による顧客情報の取得・活用によるCRM展開に力を入れる。また、2010年10月のポイントカード導入による「自社カード売上シェア(クレジットカード・ポイントカード合計)の向上(5%)」と「顧客情報の補足率の向上」を目指している。現状、21年度は約50%、22年度は約54%、23年度は約58%と着実に自社カードの売上シェアが向上しているように、着実な成果が表れているそうだ。
また、カードでの購買履歴をもとに、顧客と売場販売員とのOne to Oneアプローチを中心としたCRMを推進。常時、数種類のレターを用意し、販売員は接客した顧客へのお礼の手紙やメッセージ、季節の挨拶などを送付している。
同社では今後、タカシマヤカード《ゴールド》・タカシマヤカード・タカシマヤセゾンカード・タカシマヤポイントカードという4つのカードの中から顧客へ最適なカードを提案していきたいとしている。また、自社カード会員(クレジットカード・ポイントカード)のメールマガジン会員化の促進に力を入れる方針だ。
なお、髙島屋では、電子マネー「Suica」を2010年6月、「Edy」を2004 年4月から導入している。Suicaは、関東9店舗の食料品売場など約730台のPOSで利用可能だ。現在、月間平均決済件数は約3万2,000件、月間平均決済金額は約35,000千円、平均単価は約1.1千円となっている。一方、Edyは、新宿店の各フロアの約150台のPOSで利用可能だ。現在、月間平均決済件数は約1,600件、月間平均決済金額:約3,400千円、平均単価は約2.1千円となっている。
また、ギフトカードについては、「タカシマヤギフトカード」を2007年4月19日から、「百貨店ギフトカード」を2008年11月から導入している。百貨店の中でもギフトカードについての取り組みは先行しており、タカシマヤギフトカードは年間10億円(商品券全体のシェア2.36%)、百貨店ギフトカードは年間4億円(商品券全体のシェア0.86%)の売上があるという。