2013年1月1日9:00
ショッキングなニュースだ。PayPalのDavid Marcus社長は、2013年にNFC非接触決済は徐々に死にゆくだろうとブログで予測した。マス市場を捉えられないというのがその理由。
世界中でNFC非接触決済のトライアルがおこなわれているなか、数年のうちではなく、2013年という具体的な時期までいれた予測はインパクトが大きい。
「決済端末に携帯をタップするのは、クレジットカードでスワイプするより簡単なのだろうか」マーカス社長はそう問いかける。「私はそうは思わない。消費者の問題を解決しないし、決済行動をかえさせる付加価値も提供してくれない」と厳しい。
PayPalはモバイル決済にNFCを使わないという決定をしている。かわりにジオフェンシングを使った顔写真と名前による決済を推進する予定だ。
はたしてNFC非接触決済のゆくえは、どうなるのだろうか。PayPalの予測通りになるのか、それともワイファイやブルートゥースのように、一気に拡大するのだろうか。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。