2013年4月28日9:00
全世界でペイメントサービスを提供しているVisaだが、欧州VisaはVisa Inc.の傘下にはない。
英国の銀行と欧州の金融機関では、保有する欧州Visaをめぐって熱い議論が繰広げられている。
売却を主張しているのは英銀のバークレイズやロイズなど英国勢。これに対し、フランスやその他の欧州銀行は反対しているようだ。
売却論争の発端は金融政策委員会(FPC)の新たな規制。英国の銀行は2013年末までに最低250億ポンド(381億ドル)の現金を積増さなければならない。
その手っ取り早い解決策が欧州Visaの売却だ。欧州Visa売却で70億ポンドを獲得できる。
これに対し、Visaに対し影響力をもちたいフランスやその他の欧州銀行は、阻止に動いている。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。