2013年5月18日9:00
PNCバンクやBB&Tを含む銀行団(FAC)は、ウォルマートが提供するプリペイドカードに対し、連邦政府の監査を受けるべきだと主張している。
銀行の収益源であったデビットカードの発行者手数料に対し、クレームをつけて約半分に減らしたウォルマート。米国銀行団はこれによって、収益が大幅に減少した。
ウォルマートとの対決姿勢をあらわにする米国銀行団。今回はデビットカードの基準に則らないプリペイドカードを発行したことに対し、ウォルマートだけがトクをしていると銀行団は主張している。
銀行団はウォルマートを影の銀行(Shadow Banking)システムのひとつだともいう。銀行免許をもたずに送金や小切手の現金化、あるいは請求書支払いをしているからである。
デビットカードの発行者手数料でカード会社への手数料コストを大幅に減らしたウォルマート。だがそれが自らの金融サービスの首を絞めることになりはじめているようだ。
■「カードBizと僕の勝手気ままログ」のリアルタイム更新はこちら
※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。