2013年5月24日11:34
ペイパルは、モバイル決済ソリューション「PayPal Here(ペイパルヒア)」を利用するユーザーを対象に、スマートフォン決済の利用動向について調査を行い、その結果を発表した。調査期間は、2013年4月26日~5月8日までとなる。
これによると、「PayPal Here」を導入している業種は、特に個人事業主が営む小売業、サービス業が多く、中でも飲食店、美容関連サービス(ネイルアーティストやサロンなど)での利用が多くなっている。また、従来型のクレジットカード端末を導入する際のコスト面が課題となってクレジットカード決済を導入していなかった個人事業主も「PayPal Here」をきっかけにクレジットカード決済を活用する傾向があることがわかったそうだ。
さらに「PayPal Here」導入後の利用者は、「いつでもどこでもその場で決済ができる」という特長を、評価しているそうだ。「PayPal Here」を利用することで通常の店頭販売だけではなく出張販売や展示会への出展も可能になり、店舗の外での決済を実現可能だ。また、飲食店ではテーブルでクレジットカード決済ができるため、顧客を待たせすることなく会計ができるほか、接客の機会を増やすことで新たなコミュニケーションが生まれるなど、顧客満足度向上のメリットがあるという。
ペイパルは2012年5月にソフトバンクとの戦略的提携を発表後、両社による合弁会社の日本PayPalを設立し、2012年9月から「PayPal Here」の販売をソフトバンクショップにて開始。2013年3月からは全国約2,700のソフトバンクショップやソフトバンクモバイルの法人営業ネットワークを通じて本格的に販売を行っている。
同社によると、現在までに数千の中小規模事業者が「PayPal Here」を利用してビジネスを展開しており、今後もペイパルとソフトバンクグループが連携して「PayPal Here」のサービスを提供することで、利用者のビジネスを支援していくという。