2013年6月14日10:00
ペイメントカードは大きく分けて、事後払いの「クレジットカード」のほかに、即時払いの「オンラインデビットカード」と数日程度の事後払いが含まれる「オフラインデビット」があり、バリューをあらかじめ払い込む事前払いの「プリペイドカード」がある。
また、クレジットカードとデビットカードの発行に際して、欧米の場合、個人信用情報機関に対して信用照会がなされるのに対して、プリペイドカードは行われない。欧米の場合、サードパーティ型のクレジットカードとデビットカードは銀行口座に基づいて発行されるのに対して、プリペイドカードは銀行の預金口座を介することなく発行されている。クレジットラインなど信用の供与はクレジットカードのみで、デビットカードやプリペイドカードは信用の供与は行われないものの、当座預金口座に基づいて発行されているデビットカードに関しては当座貸越が行われる場合もある。
オンラインプリペイドカードは大きく分けて、デパートやレストラン、ホテル、航空会社、ファーストフード、専門店など特定の事業者の店舗に限定して利用できるクローズドループのプリペイドカードと、フランチャイズやショッピングセンターなどで共通して利用できるセミ・オープンループのプリペイドカード、Visaやマスターカード、アメリカン・エキスプレス、ディスカバーカード、中国銀聯、JCBなどのカードネットワークやMaestro、Visa Electronなどのデビットカードネットワーク、PlusやCirrusなどATMネットワークでの支払いや現金の引き出しが可能なオープンループタイプのプリペイドカードがある。
また、(表)のようにクローズドループとセミ・オープンループのプリペイドカードは、ギフトカード、リワードカード、インセンティブカードなどに限られるものの、オープンループのプリペイドカードは、ギフトカード、オンライン決済カード、送金カード、トラベルカード、ティーンエイジャーカード、ヘルスケアカード、インシュアランスカード、経費出費カード・購買カード・給油カード(Fleet Card)、給与受給カード(Payroll Card)、税還付金受給カード、各種給付金受給カード、緊急災害支援金受給カードなどがあり、その用途は多種多様である。
国内では、現状、店舗やオンラインでの決済カード、給油カードとしての利用がメインだが、将来的にはさまざまな用途で普及する可能性もある。
書籍「世界の電子マネー・プリペイドカード市場要覧」では、世界各国で普及が進むオンラインプリペイドカードの動向について紹介している。