2013年7月16日16:43
ジェーシービーの海外業務を行う子会社のジェーシービー・ インターナショナルは、インドネシアにて業務を行う子会社、PT. JCB International Indonesia(総称してJCB)を主体者として、2013年7月15日に、インドネシア第5位(資産規模)の大手商業銀行であるCIMBニアガ銀行(PT. Bank CIMB Niaga Tbk:CIMBニアガ)と、JCBブランドのクレジットカード(JCBカード)の発行および加盟店業務について提携したと発表した。
2013年7月下旬よりCIMBニアガは、国内約1万1,000店舗(端末台数にして約1万4,000台)にて順次JCBカードの取り扱いを開始。まずはジャカルタとバリの加盟店から取り扱いを開始させ、2013年12月までに国内全土へ拡大させる予定だ。また、2014年3月までに、T&E関連(旅行やエンターテイメント、娯楽、飲食など)のサービスが充実した富裕層向けJCBカードの発行を開始する予定となっている。
CIMBニアガは、1955年設立のニアガ銀行が、2002年にマレーシア第2位(資産規模)の大手金融 グループであるCIMBグループの傘下に入り誕生した大手商業銀行となる。全国に約600の支店と約2,000台のATMネットワークを展開し、加盟店ネットワークの運営のほか約150万枚のクレジットカードを発行している。今回の提携は、豊富な人口や経済成長により、今後、カード市場が大きく拡大する潜在性が高いインドネシアで、CIMBニアガが強みとする富裕層向けビジネスを通じて会員数と加盟店数を増強したいJCBと、多様化する顧客ニーズへの対応に加え、年々増加する日本やその他東アジアからの渡航者、居住者向けのサービスを拡充したいCIMBニアガの思いが一致し実現したという。
JCBは、1983年にインドネシア大手銀行のバンク・セントラル・アジア(Bank Central Asia:BCA)と、1999年にバンク・インターナショナル・インドネシア(Bank Internasional Indonesia:BII)とJCBカードの加盟店業務について提携し、加盟店網の拡大に取り組んでいる。現地消費者向けのカード発行については、1996年にBCA、1999年にはBIIがJCBカードの発行を開始したほか、2013年5月には大手国営銀行のバンク・ヌガラ・インドネシア(Bank Negara Indonesia)と提携した。現在、インドネシアでJCBは、経済成長により急速に拡大中の富裕層を対象に、プラチナ券種のJCBカード発行を推進しているという。