2013年10月15日8:00
会員限定の特典が数多く詰まった「ファミマTカード」
ファミリーマート限定特典に加え、Tポイント提携先でも利用可能
ファミリーマートで利用できる「ファミマTカード」。無料で入会でき、国内最大級のポイントサービスである「Tポイント」をお得に貯められるとあって、年々会員数を伸ばしている。また、火曜、土曜はショッピングポイントが2倍になる「カードの日」、50歳以上であれば毎月20日にショッピングポイントが2倍となる「おとなの日」など、ファミリーマートのファンには嬉しい特典となっている。
2007年に「ファミマカード」からリニューアル
ファミリーマートに加え、Tポイント提携先でもポイント付与
「ファミマTカード」の前身である「ファミマカード」は、ファミリーマートのハウスカード的な位置づけが強かったが、ポイントを広範囲に使いたいという顧客の要望に応えるべく、2007年にTポイントを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブと提携し、「ファミマTカード」にリニューアルされた。
Tポイント・ジャパンが運営するTポイントは、2013年8月末現在、4,677万人の会員を有している。Tポイント提携企業数・店舗数は104社61,189店舗(2013年8月末現在)。国内最大級のポイントサービスとして、生活の中でお得に、便利にポイントを貯めて、使うことができるのが特徴となっている。
「TSUTAYA様やENEOS様など広範囲なアライアンス先を持つTポイントが取り入れられたことでファミリーマート様とその他のTポイント提携先との相互送客が進み、大幅な会員増へとつながりました」(ポケットカード FTカード企画室長 寺井慎悟氏)
ファミリーマートで利用したときに最大限のサービスを提供
現金で1%、クレジットではプラス0.5%の1.5%のポイント還元率
「ファミマTカード」には、高校生および18歳未満の方向けにポイントカードも用意しているが、それ以外の人は原則としてクレジットカードへの申し込みとなる。「ファミマTカード」はファミリーマートで買い物をすると100円につき1ポイント(ショッピングポイント)を付与。クレジット決済でさらに200円につき1ポイントを付与。公共料金(税金を除く)やチケット購入などショッピングポイント対象外商品・サービスでもクレジット決済が可能で、ポイントが貯まりやすいカードとなっている。
毎週火曜日と土曜日はショッピングポイントが2倍
ファミリーマートのおトクな商品もさらに会員特別価格
さらに、ファミリーマートでは「ファミマTカード」会員向けのイベントやキャンペーンを積極的に展開。例えば、カードの日と称して毎週火曜日と土曜日はショッピングポイントが2倍に、「今お得」のショーカードが付いた商品は、カードの提示で通常割引価格よりさらにお得な会員特別価格となる。このように、「ファミマTカード」はファミリーマートのハウスカードとして、ファミリーマートで利用したときに最大限のサービスを提供できるのが最大の特徴である。
「入会動機を見ると1位は『入会金・年会費が無料』ですが、2位は『Tポイントが貯まる、使える』になっています。現金払いだと100円につき1ポイント(カードの日とおとなの日は2ポイント)、クレジット払いにするとさらに200円につき1ポイントというポイントの貯まりやすさも魅力です」(寺井氏)
お支払いはファミリーマートでの店頭支払いが中心
支払日や金額を決められる自由支払いが高評価
加えて、クレジット機能付きの「ファミマTカード」はリボ払い専用カードであるが、多様な支払方法も大きな特徴となっている。支払方法はファミリーマートの店内にあるFamiポートを使った店頭支払いと、登録した金融機関から毎月1回自動引落しされる口座振替がある。
店頭支払いの場合、支払日を待たず、全国のファミリーマートで24時間365日、好きなときに好きなタイミングで、さらに支払金額も自由に選ぶことが可能である。支払金額を増額もしくは全額支払って手数料を抑えることも、月々の最少支払金額(ミニマム・ペイメント)を支払うこともできる。
「会員様がご自身の都合に合わせて、好きなときに、自由に増額・減額してお支払いすることができる、支払の自由度が高いところが好評です」(寺井氏)
若い世代に加え、シニア層も取り込む
「おとなの日」毎月20日は50歳以上の利用者のショッピングポイントが2倍
以上のような魅力がうけて、「ファミマTカード」のクレジット会員は230万人強(2013年8月現在)となっている。会員の属性は20~30代で約4割を占め、男女比の構成はほぼ半々、プロパーカードに比べて若い世代の入会が多くなっている。
さらに、「ファミマTカード」では毎月20日を「おとなの日」に設定。50歳以上のカード会員はショッピングポイントが2倍(20日が火曜と土曜の場合は4倍)になる。高齢者でもコンビニを利用することに抵抗がなくなってきたことからシニア層の取り込みを進めている。
「ファミマTカード」は新規会員数年間50万人を当面の目標に掲げているが、今年度に関しては目標を上回る勢いとのことである。
■初音ミクをデザインした「ファミマTカード(初音ミクデザイン)」の発行も順調
ファミリーマートはTSUTAYAと共同で、2013年6月11日~11月30日までの期間限定で、バーチャルアイドル「初音ミク」とコラボレーションした初音ミクデザインカードの申し込みを行っている。
初音ミクデザインカード特典として、多数のクリエイター向けアイテムや初音ミクファン向けのスペシャルアイテムのほか、会員専用イベント等に、Tポイントでの応募が可能だ。初音ミクを支えるクリエイターの創作活動に役立つアイテムや、初音ミクファンに向けたアイテムなど、特別なアイテム・企画を用意している。
「初音ミクデザインのカードそのものに魅力を感じてもらうだけでなく、5~39ポイント程度の少ないポイントでクリエイター向けのアイテムや、ここでしか手に入らない初音ミクオリジナルグッズのプレゼントに応募できるサービスを『初音ミク×Tカード』公式サイトで展開しており、初音ミクを通じて音楽やイラスト作りに興味を持った若年層やクリエイターを支援するという思いもこのカードには込められています。また、公式サイトでは各種キャンペーンによるファミリーマートへの来店も訴求しています。実際、初音ミクデザインのファミマTカードは発行当初はネット申し込みが主でしたが、店頭での申し込みが確実に増えています。2013年11月末までの期間限定カードですので、一人でも多くの初音ミクファンにこのカードをお持ちいただけるよう、今後も募集を強化していきます」(寺井氏)
新しい顧客層の開拓につながった同カードの発行枚数は順調に推移しているようだ。
取材(2013年8月):ペイメントナビ編集部 ペイメントナビゲーター 池谷貴