2013年11月18日0:00
ウルトラマン商店街でNFCスマートフォンを利用したスタンプラリーを開催
店舗で「ウルトラリード」にタッチし、9種類のキャラクター画像をコンプリート
ウルトラマンとゆかりのある小田急線祖師ヶ谷大蔵駅を囲む3商店街「ウルトラマン商店街」でNFCスマートフォンを活用したスタンプラリーサービスがスタートした。スタンプラリーには商店街の約60店舗が参加。NFC対応スマートフォンのワレットアプリ「ウルトラワレット」を利用して、楽しみながら『ウルトラマンギンガ』に登場するキャラクター画像を入手可能だ。
ウルトラマン商店街の約60店舗が参加
NFCスマートフォンにより9種類のキャラクターをコンプリート
ウルトラマン商店街は、東京都世田谷区にある小田急線祖師ヶ谷大蔵駅を囲む3商店街、祖師谷みなみ商店街、祖師谷商店街振興組合、昇進会が一緒に生まれた総称となる。祖師谷は、ウルトラマンを生んだ、円谷プロダクションの創業の地が砧7丁目にあるなど、ウルトラマンとゆかりのある街となる。祖師谷駅前には、ウルトラマン像が立ち、商店街にはウルトラマンをイメージした街路灯が街を明るく守っている。
Ui2、円谷プロダクションおよびモバイル非接触ICサービス普及協議会は、2013年11月16日から、世界初となるNFC(TypeA/B方式)対応スマートフォン向けのキャラクターベースワレットアプリ「ウルトラワレット」を活用したスタンプラリーサービスを、ウルトラマン商店街で開始した。スタンプラリーは12月15日まで行われる。
「ウルトラワレット」を活用したスタンプラリーサービスにはウルトラマン商店街の約60店舗が参加。商店街に訪れたスタンプラリー参加者は、「ウルトラワレット」アプリをインストールしたスマートフォンをNFCタグ/QRコードが添付された「ウルトラリード(読み取り機)」にタッチすると「ウルトラマンギンガ」に登場するキャラクター画像を入手できる。9種類の画像をコンプリートした先着1,000人は「ウルトラおもしろステッカー」が手にできる。
スマートフォンの対象端末は、Android搭載NFC対応スマートフォンもしくはQRコードを読み取り可能なAndroid搭載スマートフォン、iPhoneで、対応OSはAndroid OS 2.3以降もしくはiOS 5.0以降となる。
ウルトラワレットは、Ui2と円谷プロダクションが共同で開発した世界初となるNFC対応スマートフォン向けのキャラクターベースワレットアプリとなる。同商店街では、地域限定のウルトラマングッズの販売やキャラクターイベントなども行われているが、「ウルトラワレット」により、商店街にたくさんの人に訪れてもらいたいという。スタンプラリーでは、スマートフォンをPOPのタッチ時に「シュワッチ!」と鳴る効果音もウルトラマンファンや子供にとって楽しみの1つになっている。
ウルトラマンのファンや子供を商店街へ誘導
将来的にはクーポン等と連携した商店街の回遊を目指す
スタンプラリーの初日となる11月16日には、ウルトラマンギンガと子供によるスタンプラリー体験を和菓子製造販売の「やまと屋」で実施。祖師谷商店街振興組合 副理事長 事業部長を務める大和屋菓子司(やまと屋)の太田博文氏は、「商店街のイベントというと、中元セール、歳暮セールのようなアナログなものが多かった中で、スマートフォンと連携したスタンプラリーを行っていただくことで、新しい商店街の進み方として、近未来的な流れになっていくと思います。さらなる発展も起こり得るので、全面協力していきたいです」と期待を寄せる。
今回の「ウルトラワレット」アプリでは、スタンプラリーに加え、円谷プロダクションのクーポンを提供している。同アプリには、クレジットカードや電子チケットなどのモバイルNFCアプリ、商店街各店舗が発行するスマートフォン向けクーポン、会員証アプリ等も格納でき、クーポン発行を簡単に実現できる店舗向けサービスと共に今後提供予定だという。
円谷プロダクション 管理本部長 藤代哲氏は「今回の企画は、ウルトラマンファンを商店街に誘導するために行っていますが、将来的にはお店からクーポンを発行して、お客様に回遊していただくことで商店街の活性化を図っていきたいと思います」と意気込みを述べる。円谷プロダクションでは、スタンプラリー期間中、ステッカーをプレゼントする1,000人以上の利用を最低限の目標として掲げる。
モバイル非接触ICサービス普及協議会も協力
NFCによる商店街活性化を目指す
今回のスタンプラリーには、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルが幹事となり、22社が参加するモバイル非接触ICサービス普及協議会も協力。祖師ヶ谷のKDDIやソフトバンクのショップにはポスターが添付されるなど、告知面で協力を行っている。
Ui2 ビジネス・デベロップメント本部 本部長でモバイル非接触ICサービス普及協議会の事務局長を務める木下直樹氏は、「モバイル非接触ICサービス普及協議会としては、NFCの対応機種も増えていきますので、NFCを使った1つの試みとして活用していただき、商店街の活性化の一助になればと考えています」と笑顔を見せる。
なお、11月16日には、祖師ヶ谷大蔵駅前広場で「ウルトラマンギンガ握手会」も開催された。
執筆:池谷貴