2014年1月4日9:00
米大手小売のターゲットでおきたカードデータ盗難が波紋を広げている。2013年11月27日から12月15日の間にPOSシステムに仕掛けられたソフトで約4000万件のカード情報が盗まれた。
JPモルガンチェースモルガンチェースはこの間にターゲットでデビットカードを使ってショッピングした顧客に対し、1日の利用限度額を設定した。ショッピングは1日300ドル、現金引出は100ドルという制限だ。
これはカード再発行が完了するまでの一時的な措置。デビットカード利用者にWebで通知した。クレジットカード利用者は対象外だ。
JPモルガンチェースの対応はカード発行会社としてはじめての動向。他のカード発行会社もおなじように追随するとみられている。
ターゲットにとっては大きな痛手だ。利用制限によって売上にキャップがかかる。ターゲットでは顧客を呼び戻すため、10%の割引セールなどの手を打っている。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。