2014年1月14日10:43
カードフレックスジャパン(CFJ)は、このほど日本初となる「BINスポンサーシップ-プログラムマネージャーモデル」により、Visaプリペイドカード「Tay Two Card」を発行すると発表した。カードの利用開始は2014年3月20日を予定しており、入会金無料、チャージの上限額は20万円、有効期限は3年間となっている。
同ビジネスモデルの確立に当たっては、業務提携先であるCardFlex Inc. (CFI)より、グローバルスタンダードなプリペイドカードのプログラムのノウハウと、BINスポンサーシップ-プログラムマネージャーモデル構築の支援を受け、新生銀行のサポートのもと、同社子会社であるカード事業等を行っているアプラスをBINスポンサーとして、また、2013年11月にVisaと戦略的業務提携を交わしたVisa Certified Processer であるi2c Inc.(i2c)を、プリペイドカード決済処理を行うプロセッサーとして採用し、さらにに、i2cと専用回線によりシステムを構築し機動的なカード発行を可能とした共同印刷の協力により、その実現を図った。
同ビジネスモデルは、グローバル規模でその市場が急成長している国際ブランド付きプリペイドカードの発行形態として、特に欧米で採用されているモデルであり、プリペイドカードの機能の多様性からカードの発行目的に応じた、きめ細かいプログラムを柔軟に実現できる機能的なビジネスモデルであるという。CFJでは、新生銀行の協力のもと、新生銀行グループ傘下であるアプラスにBINスポンサーを引き受けてもらい、また、その戦略としてアジアパシフィックにおいてプリペイドカードの発行に力を入れているVisa Worldwide Japanを国際カードネットワークとして採用した。
Tay Two Cardは、CFJの親会社であるテイツーにおいて、約2年をかけて研究・開発を進めてきたという。同カードは、世界中のVisa加盟店において、予め利用者がカードにチャージをした範囲でクレジットカードと同様に決済手段として利用できる。
利用者は、テイツーが展開をする直営店舗において、入会金無料で入手することが可能だ。カードの利用は、カード入手後、登録手続きとカードのアクティベート(有効化手続き)等を所定の会員ウェブサイトで行うことにより可能となり、カードへの資金のチャージは、テイツー店舗でのレジ及び銀行振込によって行うことができる。
会員ウェブサイトにおいては、カードを使用しない時はその利用を一時停止することが可能であり、カードの利用履歴等をリアルタイムに確認可能だ。また、カード利用の際には、利用者に、会員ウェブサイトに登録したメールアドレスに利用通知が送られる。
また、テイツー店舗では、ゲームや本などの商品の買取りを行っているが、その買取りの際に、代金を利用者に現金で渡す代わりにTay Two Cardにその代金をチャージすることができる。これにより、利用者には安全性を、店舗オペレーションにはキャッシュレスの利便性を実現することができるという。同機能については、2014年5月よりサービスを開始する予定だ。
また、同カードには、古本市場始めテイツー店舗のポイントカード会員機能も付加されている。テイツーにおいては、4月中旬を目途にポイントカードシステムを一新する予定だ。
CFJにおいては、今後、資金決済法に基づく資金移動事業者登録手続きも進めて、新生銀行グループのサポートのもと、CFIのプリペイドカードプログラムと、i2cのプリペイドカードプロセッシングシステムであるMCP Systemを駆使して、より利便性の高いサービスを付加したプリペイドカードを日本において提供していく計画を立てているそうだ。