2014年3月27日9:00
伝説の経営者と呼ばれた元GEのジャック・ウェルチCEOが進めた多角化経営で、稼ぎ頭となった金融部門GEキャピタルが本体から切り離されることになった。
GEキャピタルのクレジット残高は530億ドル。そのうち360億ドルはハウスクレジット(Private Label)である。残りは最近問題になったヘルスケアカードとその他の決済ビジネスだ。
GEキャピタルの最終利益は20億ドルで、全GEの最終利益130億ドルに貢献している。が、ジェフリー・イメルト現CEOは、金融部門を切り離し、エネルギーや交通系に注力する意向だ。
リーマンショック以降ずっと、GEは金融部門の売却を打診してきたが、買い手がいなかった。それくらいポートフォリオが劣化していたのだ。
IPO時の会社名はGEキャピタルではなく、シンクロニーファイナンシャル(Synchrony Financial)で、GEの冠も消す。株式売却は20%。
GEというブランドが、金融部門のデフォルトやトラブルで傷つくのを回避しようとしている。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。