2014年9月28日9:00
スペインに本拠をおく銀行BBVAは、南米のITプロジェクトに、今後2年間で12億ドルを投資すると発表した。銀行顧客のモバイルやデジタルチャネル利用が増えているためである。
BBVAは南米に1,600万人の顧客を保有。3万人の従業員と1,600の支店ネットワークをかかえている。南米では昨年オンラインバンキング利用者が増えて300万人になった。そのうちモバイルバンキング利用者は100万人で、1年間で3倍になった。
BBVAは昨年南米で8億ドルを投資。これに加えて12億ドルをITに投資することになった。南米には銀行口座をもたないアンバンクトと呼ばれる人たちが多くいる。この人たちにもモバイル決済を提供する方針だ。
ペルーでは、どんな携帯電話でも使えるショートメッセージのバンキングサービスを開発する。チリでは、Facebookを利用した口座を開発する予定だ。
BBVAによると、金融取引の90%強が支店以外で完結しているという。2016年には南米で600万人のデジタルチャネル利用者をめざしている。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。