2014年10月5日9:00
米国プリペイドカード大手のグリーンドットは、タックスプロダクトグループ(TPG)を買収すると発表した。買収額は3.2億ドルの現金と株式だ。
米国では日本の年末調整のしくみがない。各自が納税申告し、税金還付を受ける。そのしくみを運営しているのがTPGだ。納税申告者1,100万人に約320億ドルの還付を処理している。
グリーンドットは税金還付の受け皿としてプリペイド口座とグリーンドットの子会社であるグリーンドット銀行を考えているようだ。プリペイド口座を利用した例としては、納税サービス大手のH&Rブロックがある。
もし、3兆円を超す税金還付がグリーンドットにはいれば、取扱高は一気に伸びる。この買収はグリーンドットにとって価値のあるものといえよう。
■「カードBizと僕の勝手気ままログ」のリアルタイム更新はこちら
※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。