2010年8月17日 09:00
美しくありたい。健康でありたい。というのは人類共通のディザイアーである。
エステや歯科矯正、視力矯正など高額なサービスはクレジットカード支払いが主流。カード会社のヘルスケアでの加盟店開拓はヒートアップしている。
米カード会社のGEマネーはこの分野に特化したケアクレジット(CareCredit)というサービスを提供しているが、今回このサービスが捕食的であるとして、査察を受けた。
数百人の顧客から苦情が消費者相談センターに持込まれたのだ。
ヘルスケア提供者は顧客に「ケアクレジットは無金利」だといったが、実際はキャンペーン期間中に全額完済しなければ25%の金利を課せられた。
受けたことがないサービス料金を、知らないうちに請求されたという顧客もいた。かれらは返金を要求したが、無視されたという。
いっぽう、ヘルスケア提供者はGEから48時間以内にカード利用代金を受取り、リベートをもらっているというケースもあった。
査察の結果、ヘルスケア提供者の一部は顧客にカードを無理やり使わせ、顧客の負債を増やしていたことがわかった。
消費者からの利益で成立っているカード・クレジット業界。消費者からの信頼を失えば、われわれのビジネスは成立たない。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。