新たなポイントサービス「dポイント」提供、PontaのLMとも提携(ドコモ)

2015年5月14日8:24

新たなポイントサービス「dポイント」提供、PontaのLMとも提携
ローソンと提携し、DCMX、DCMX mini決済での割引やdポイントの付与・利用をスタート

NTTドコモは、2015年5月13日、「2015年夏 新サービス・新商品発表会」を行い、ドコモポイントを進化させた新たなポイントサービス「dポイント」を提供し、ローソンとの提携合意も公表された。さらに、ロイヤリティマーケティングとの提携にも合意し、「dポイント」と「Ponta」の相互交換も行う。

「dポイント」はローソンなど共通して利用できる加盟店を開拓

NTTドコモは、2015年4月28日に「+d(プラスディー)」の展開において、ドコモのサービスブランドである「ドコモポイント」や「ドコモプレミアクラブ」等の名称を、「d」を冠した名称に統一すると発表したが、今回の発表会ではその詳細が発表された。

ドコモでは、「ドコモポイント」を進化させ、街の店舗での買い物や、ネットショッピングでも貯めることができ、また使うことができるポイントサービス「dポイント」を、2015年12月1日から提供開始する。また、dポイントの提供にあたり、今後、幅広くパートナー企業を募り、「dポイント加盟店」(リアル店舗およびネット店舗)として、拡大を図る。

さらに、dポイントを貯める、使う際に、利用できる専用カード「dポイントカード」を新たに発行。カードはドコモショップを中心に募集し、ドコモユーザー以外も保有することができる予定だ。また、ドコモの提供するクレジットサービス「DCMX」をリニューアルし、クレジット決済機能、ポイントカード機能、2つの機能を併せ持つ「dカード」を新たに発行するとともに、「DCMX mini」も「dカード mini」にリニューアルする。

専用カード「dポイントカード」のイメージ
専用カード「dポイントカード」のイメージ

具体的には、現在は月々の携帯電話利用料金やdマーケットの利用などで「ドコモポイント」を貯めることが可能だが、2015年12月からは、ローソンの全国約1万1,000店舗など、市中のdポイント加盟店、クレジット決済の対象店舗である「Visa/MasterCard加盟店」および「iD加盟店」でのdカードによる支払いで「dポイント」が貯められるようになる。加盟店については、これまでのドコモの連携先を中心に開拓を実施。一業種一社といった制約は特に設けないという。ポイントの原資負担やシステム利用料といった条件については、非公表とのこと。複数ポイントの併用など、ポイントの付与の条件についても加盟店と相談して決定するそうだ。

また、従来は月の請求で、1,000円につき10ポイントの付与率だったが、12月からは100円ごとで1ポイントの付与率となる。「dカード mini」の付与率は200円につき1ポイント。貯まったポイントは、携帯電話をはじめとしたドコモ商品の購入、dマーケットでの支払い、グルメカタログなどへの交換に加え、dポイント加盟店での買い物に「1ポイント=1円(税込)」として使うことができる。さらに、毎月の携帯電話料金への充当も可能とした。なお、「dポイント」およびドコモポイントは、「1ポイント=1.08円(税込)換算」から「1ポイント=1円(税込)換算」での利用に変更となった。

なお、ドコモポイントから「dポイント」への移行については、2015年4月から2015年11月末までに獲得し、保有しているドコモポイントは、2015年12月(予定)に「dポイント」に移行。なお、2015年3月末までの獲得分は、従来のドコモポイントの利用範囲内で引き続き利用できる。

dポイントの利用範囲
dポイントの利用範囲

レギュラー、ブロンズ、シルバー、ゴールドのランクを採用

なお、「dポイントクラブ」は、入会金無料・年会費無料の会員プログラム。「dポイントカード」はプラスチックカードとなり、非接触ICカードではなく、詳細は非公表ながら、磁気もしくはバーコードのいずれかとなる予定だ。

「ドコモプレミアクラブ」では会員ステージが6段階だったが、「dポイントクラブ」はレギュラー、ブロンズ、シルバー、ゴールドという4段階のランクを採用。レギュラーからシルバーはいずれも10ポイントなるが、ゴールドは付与率が100ポイントとなる。

「ドコモプレミアクラブ」のランク制
「ドコモプレミアクラブ」のランク制

ドコモの回線を10年以上継続して利用していれば、ブロンズになり、15年以上であればシルバーになる。また、DCMX/dカード契約者はブロンズステージに、DCMX GOLDまたはdカード GOLD契約者はゴールドステージに、優遇される。

ステージに応じたサービスもさらに充実される。ファストフードやカフェで使える「ドコモクーポン」、映画鑑賞、ホテルでの食事などが割引価格で利用可能な「スペシャルクーポン」、抽選で当たるホテル宿泊やテーマパークでの優待などの「プレミアムクーポン」、dマーケットのさまざまなサービスが無料で利用できる「dマーケット特典」など、上位ステージほど、特典の幅が広がる仕組みとなっている。

DCMX、DCMX mini支払い、dポイントの利用で最大5%割引

今回の発表会では、ローソンとの提携についての発表に多くの時間を割いた。6月からは、ローソンで買い物する際、ドコモのクレジットサービス「DCMX」「DCMX mini」で支払うと割引が最大5%適用される。具体的には、ローソン店舗でのDCMX、DCMX miniを利用した決済において、決済金額の3%を割引、2015年12月1日から、ローソン店舗での買い物の際にdカードで決済し、「dポイントカード」を提示することで、買上げ1回につき、購入額100円ごとに提示と決済でそれぞれ1ポイントが貯まるという。ポイントの原資については相互で負担しているが、その詳細については非公表となっている。

DCMX、DCMX mini支払い、dポイントの利用で最大5%割引
DCMX、DCMX mini支払い、dポイントの利用で最大5%割引

ローソンは、おサイフケータイの非接触リーダライタ展開の際もいち早く導入したが、「従来以上の連携することは心強い」とNTTドコモ 代表取締役 加藤薫氏は説明した。

また、ローソン店舗でドコモのポイントプログラムであるdポイントの利用も行う。なお、ローソンではロイヤリティマーケティングの「Ponta」が利用できるが、ポイントの利用については選択制となる予定だ。

ローソンとの提携で国内最大級の会員基盤が誕生?

両社の提携では、ドコモのプレミアクラブ会員5,400万人超(DCMX、DCMX mini会員数1,600万人以上)と、ローソンの1万1000店を連携。相互送客やサービス・利便性の向上を図る。ローソンでは、全店の会員データ10億8,000万件を活用して品揃えの強化を進めている。ローソン 代表取締役 玉塚元一氏は、今回、ドコモと提携することで、ローソンがすでに提携するLMのPonta会員(6,951万人)と合わせ“日本最大規模の会員基盤を有する”としたうえで、マーケティング情報の共有についても意欲を見せた。個人情報の共有については、属性情報を中心に検討していきたいとしている。

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ドコモとの取り組みでローソンのCRMが深化

なお、ドコモ担当者によると、DCMX、DCMX miniの会員数は約半々となっている。別のキャリアは新たに決済会員を立ち上げているが、ドコモにはすでにDCMX、DCMX miniで1,600万人の会員を有している。また、非接触決済サービス「iD」を従来から展開している。今回のサービスについてもiD、クレジットカード(DCMX、DCMX mini)、ロイヤリティプログラム(ドコモポイント,ドコモプレミアクラブ)の各事業部が協力してサービスを構築するそうだ。

「dポイント」と「Ponta」の相互交換開始

また、「Ponta」を運営するロイヤリティマーケティングとの提携も発表。「Ponta」は、提携社数79社108ブランドを有する共通ポイントサービスで、全国の約2万3,400店舗で利用可能だ。ドコモでは、「dポイント」と「Ponta」の相互交換を、2015年12月(予定)から開始する。利用者は携帯電話等の利用料金の支払いで貯めた「dポイント」を「Ponta」に交換してPonta提携店で利用でき、Ponta提携店で加算された「Ponta」を「dポイント」に交換して携帯電話等の利用料金の支払いに利用できるという。基本的にポイントの交換については、等価交換となっている。

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