2015年8月11日9:00
VisaやMasterCardの国際ブランドカード発行会社は苦難の時代に突入する。欧州ではカード発行者手数料(IRF)にキャップをかけることになったが、英国もこれにならう。
2015年12月9日から、デビットカードは0.2%、クレジットカードは0.3%に抑えられる。これまで英国の平均IRFは0.85%だった。
英国小売協会はこの規制によって年間4.8億ポンド(900億円強)のコスト削減になると試算している。
今回の規制は消費者保護の観点から提言されたものだが、これで商品価格が安くなるとは思えない。喜ぶのは小売業界だけだ。
実際米国でデビットカードのIRF規制強化によって、潤ったのは大手小売流通だけ。消費者には還元されていない。
英国カード発行会社はポイントプログラムやキャッシュバックを廃止せざるを得なくなるだろう。