2015年9月14日0:32
ビジネス向けカードの強化、百貨店ギフトカードのコンビニ発行、ゴールドカード刷新等で成果
American Expressならではの付加価値の高いサービス提供を目指す
アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc.(American Express)は、2015年9月11日、報道関係者を集めてメディア懇親会を開催した。懇親会では、アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc. 日本社長 清原正治氏が登壇。中小企業経営者・個人事業主向けのサービスや就任後1年間の成果について説明した。
ビジネスオーナー向けのコンサルティングも開始
ビジネスカードの入会・利用は目標以上の成果を達成
清原氏は、過去13年間にわたり代表者を務めたロバート・サイデル氏の後任として、2014年9月15日付で日本における代表者(社長)として就任。同氏は、昨年の11月に開催されたメディア懇親会において、中小企業経営者、個人事業主向けカードの取り組みを強化すると発表している。当時の説明会では、従来から発行に力を入れる歯科医、獣医、オートパーツ向けに加え、理美容室セクターへの取り組みも強化すると語っていた。
社長就任から1年が経過したが、この一年間のビジネスオーナー向けのカードの発行については、「目標とすべきものを超えて、さらに大きな数字を獲得している」と清原氏は成果を口にする。枚数はもちろん、取扱高が伸びているそうだ。
清原氏は、ビジネス向けオーナー向けのカードのメリットとして、振込手数料の削減(振り込み手続きの時間の削減)、ポイントが付与される点を挙げた。また、支払日の固定化や最長52日の支払い猶予があることによるキャッシュフローの改善を挙げる。さらに、支払いの一本化による経理業務の簡素化、現金出納管理の合理化もメリットとなるそうだ。
例えば、歯科医では、ドリルケージ、クラウン、外科用エンジン、義歯床用レジンなど、大量の歯科医材料、および医療機器が必要となる。また、医療費以外にも医師の公共料金、学会参加時の宿泊費や交通費、インターネット広告費、備品等が必要となるが、支払いの一本化による経理業務の簡素化・キャッシュフローの改善に貢献できるとしている。
また、American Expressならではのプロフェッショナルなサービスの提供により、ビジネスの成長を後押ししているそうだ。たとえば、ビジネスオーナー向けのイベントを実施することで、交流や情報共有の場を提供している。さらに、コンサルティングもスタートしている。
さまざまなサービスを「広く、深く」展開
ゴールドカードは会員数の伸びが加速
清原氏は、この1年間、いろいろなサービスを「広く、深く」展開することを掲げて、取り組んできたという。
たとえば、2015年2月から、American Expressがイシュアとなり、日本百貨店協会のカード型の商品券「百貨店ギフトカード」を大手コンビニエンスストアで販売。American Expressの会員に対しても訴求しており、「われわれの会員層の中には、百貨店のフリークエントユーザーがおり、その方がギフトカードとしてお友達に差し上げたいというニーズがあることがわかりました」と清原氏は話す。
また、ゴールドカードをリフレッシュ。従来の家族カードは1枚目から年会費が必要だったが、“特別な体験を求めるカップル”として、2枚目の家族カードを無料とした。その結果、会員の伸び率が加速して、目に見える形で成果があがってきたそうだ。
さらに、ソーシャルメディア化を加速。Facebook、Twitter、YouTubeを強化した。2014年に開設したTwitterについては、会員数に対するフォロワー数の伸びが著しく、「間違いなくクレジットカード会社では1番か2番のフォロワー数」(清原氏)となっているそうだ。
そのほか、ぐるなびと連携し、2014年11月25日から、アメリカン・エキスプレス発行カードの会員利用実績に基づくダイニングプラットフォーム「アメリカン・エキスプレスダイニング・トレンドpowered byぐるなび」を飲食店検索サイト「ぐるなび」や、ぐるなびの関連サイトを訪れる利用者を対象として広く一般に提供している。
なお、接触のEMV ICカードについては、今年に入り一部のプログラムについては発行を開始しているという。2020年を目標にカードの切り替えのタイミングなどを踏まえ、着実に行っていきたいとしている。