2015年10月13日13:09
TFペイメントサービス(TFPS)は、NFCリーダー・ライター「TC63CUT021」がマイナンバー(社会保障・税番号)制度における「マイナンバーカード(個人番号カード)」に対応したと発表した。
同製品は電子マネー決済や公的個人認証サービスにおける必要基準である「FeliCa検定Mクラス」に対応済みであり、ソフトウエアのアップデートでマイナンバーカードに対応した。クラウド型決済プラットフォーム「Thincacloud/シンカクラウド」を使った電子マネー決済(支払い、残高照会、チャージ)、マイナンバーを使った行政サービス、ポイントなどのマルチサービスに1台で対応できる。TFPSの調べによると、電子マネー決済とマイナンバーカードに対応したNFCリーダー・ライターは、同製品が国内初となるそうだ。
マイナンバー制度は、社会保障、税、災害対策の分野で効率的に情報を管理し、複数の行政機関が保有する個人情報が同一人の情報であることを確認するために活用されるものである。2016年1月から、社会保障、税、災害対策の行政手続きでは、マイナンバーカードが必要になる。同製品がマイナンバーカードに対応することで、導入事業者は低コスト・短納期でマイナンバー制度に係るサービスの開始が可能になる。
なお、TFPSでは今後、電子マネー事業者各社と協力し、マイナンバーカードを利用した消費税還付が実現した場合に、現金ではなく電子マネーにて還付する方式を検討していくという。